“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その12”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》
11月9日「獣姦フェチ」
久しぶりに聖書を開いた。レビ記に「足の裏にふくらみのある、四つ足の動物と寝てはならない。」と、あった。
『ぶ! 魔綺は、ほとんど毎日、愛猫と、そい根をしているでわないか!!』
……そしてこうある。「その者は日没までけがれる。」だとー。
“けがれ”って何なのだ。うちの愛猫は、確かに肉食獣であり、他の生き物の肉を食べないと生きていけないさがを負っている。つまりは罪深い魔性の生き物であるのだ。
しかし、そこの所を言えば、人間は野生の生き物よりもっとけがらわしい!!
“人間は、野生動物が行う、狩りどころか、家畜まで所持して、彼らの自由まで奪って、殺して食っている者である。”
魔綺は、この行を読んで、
『エホバは本当に“造物主”なのであろうか?? 酷いことを言うやつだ。』と思った。
『魔綺の愛猫ぽるのは、去年、夫の愛猫ぱんを失い、毎日が淋しいのだ。
万物を愛するべき造物主が、そんな思考で良いのだろうか??』と、
『まてよ……。“寝る”とは、別の意味の言葉で、“交配する。”という意味ともとれる。神が言うには、“動物と獣姦するな。”とも意味とれるのである。 つまりは“獣姦するな。”という意味なのだ。 』
それなら納得する。『つまり、未知のバイキンを持つ可能性がある。だから、“性病の感染”があってはならない。という意味の言葉なのである。』
『昔昔。“けがれ”のことを“疾病”と意味していた。』という説がある。
魔綺は、笑った。『身体の小さい、ペットの猫と交配出来る人間などいるはずなどない。』
そこでまた魔綺は思った。『熊にも、狼にも、ライオンにも、虎やアメリカ豹(巨大種のジャガー)にも、実は、肉球はあるでわないか!! うわっ!! 壮絶なる獣姦であるな。』と、
また思った。
『昔昔の人達にも、“獣姦ふぇち”っていたのだな。』と……、
11月25日。「秋からの手紙。」
自転車の後輪の籠の中に、黄色くなった 一枚のイチョウの葉っぱが入っていた。
『ああ〜。秋からの手紙だ! もうすぐ冬が来て寒くなる。 』
魔綺は、冬の訪れを、自然の中に見い出して、ほのぼのとした気分となった。
12月12日。「長命大国の神話。」
こと最近は、老人ばかりが、国内に増えてしまって、個人一人当りの年金額が少ない。
がゆえに、年金の受給年齢も上がりつつある。
現在から20年位昔の世代では、55歳から、しっかり生活が成り立つであろう、そこそこの金額がもらえたのに(親の年金で、……その老人と、その子供までおも同時に養うことさえ可能だった)、現在では65歳からの受給で、独り分の額では、到底家賃を払いながら、食べてゆくだけで 到底いっぱいの額なのだ。
ついでに、夫婦2人の世帯など、奥さんの方は3号扱いなので、2人目の受給額は、信じられないほどに少なく、2人で食べてゆく所か、医者にかかることさえ制限され、光熱費や通信費までも払えなくなる世帯も多い。
歳をとれば、病弱になって、時に入院や施設に入らなければ、到底生きてはゆけない老人すら、大勢出現してきている。
この制裁は、年寄りに、国家に対して“老人は死ぬまで働け!!”などと言わんばかりだが。実際人間は、ぼけたり、足萎え腰萎えになったりして、死ぬまで元気で働くことが出来る老人は、全体の老人の中でも、一体どれくらいの人が労働に対して、可能であるのであろう??
死ぬまで働くどころか、個体によってはもう、65才になるまでに認知症やら三大成人病が始まって、働けなくなる人達が多いのだ。
他国のよっては、平均寿命が60歳そこそこの 国家もたくさんあるのだ。
魔は思う。『老人が、十分な医療を受けれなくなる時代がそのうち来る。お金がなくて、老人施設にも入れず、訳がわからなくなって、路頭に迷い、餓死や孤独死の老人だらけになる。短命で死ぬ人がどんどん増え、世界一の長命大国(だったと思う)なんてお話、もう過去の物語になりそうな気配である。』
「長寿国日本。カムバック!!!! である。」
12月22日。「違いが解らん。」
老舗カウブランドの商品。牛乳石鹸“赤箱”と“青箱”の違いが、良く解らん。
あまり、魔綺には、その違いがよく解らないのだが……。印象的気分の違いだけかな??
12月21日。「一年中で、」
夜が一番長い日。……冬の夜長である。もう4時30にもなれば、空模様はとっぷりと暗い。
この日は、ゆず湯に入って、かぼちゃを食べて、言葉の中に“う”の付く食べ物を食べると、とても縁起か良いらしい。うどん。にんじん。だいこん。ぐらたん。ぱん。らーめん。ぶたまん。ふらいどちきん……。
12月24日。「魔綺の警備員日記。」
今日は、急性アルコール中毒で亡くなった遺体が、すっ裸のまま入ってきた。全身が灰色で、これには、特に、真っ黒で印象的な、滅茶でかいちんこが、さんぜんと付いていた。……ちんこに合掌。
時々。電車に跳ねられ、全身バラバラの遺体とか、全身大火傷をした、炭化状態の遺体が運ばれてくる。これは、あとで整形されるらしいが、物凄く無惨である。
……そういう遺体ほど、結構若者のものだったりする。
発見が遅れて、自宅で自然死した、死後数週間後の、少し腐った遺体も入ってくる。
でもこれが夏場なら、完全にどろどろに解けてしまって、腐って白骨がむき出しになっていたりするけど……。
こと冬場は、繁忙期である。
ゆえ、次から次から、遺体が、葬儀場の中に設置してある、でっかい遺体用冷凍霊安室へと格納されてくる(つまりこれは、遺体の冷凍庫 。……でも生きた人も入れるように、室内温度の設定は0度)。
ちなみに死因は、特に病気による老人のものが多い。つまり年寄りの身体は、寒さに物凄く弱いのだ。
子供の遺体と若者の遺体は、いつも思うけど、本当に心が痛々しくなる。これは、物凄く勿体ないと感じるものだ。
次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。
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