“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その10”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》
9月14日。「“食べたい”のかな?」
愛猫ポルノちゃんが、魔綺の顔面をみつめる。
まどぎわから、野生の小鳥の鳴き声がする。「チチ……、チチ……。」
一瞬、ポルノののどがなる。「ごっくん。」
魔綺は思う。『食べたいのかな……?』
そう言えば、ポルノはのらねこ上がり、生後4ヶ月の頃まで、やはりのらねこのママと一緒に暮らしていた(と、思う。)
『どんなものを食べさせられていたのかな??』
うちへ着た時の、ぽるのの身体は、妙に小さかった。
家猫のぱんちゃんの後ろばかりについて回っていた。
ママがゴミタメをあさって来たものばかり食べていたのかな?
それとも、殺し捕った野生の小鳥とか、ドプネズミの死骸ばかりを食べさせられていたのかな??
「何にしても悲惨な食卓である。」
家に来た頃のポルノは、ごみばこをあさる癖が未だ残っていた。
現在は、ドライフードとカンズメを食べる毎日だが、考えてみれば。
人間がすることも悲惨である。
“家畜”や、“野生の海の魚 ” からとった肉を、合法的に加工して、愛猫に食べさせているのだから、
生物とは、なんて残酷なものなのだろう……。
9月14日「アイアンマンはブラックゴーストだった。」
あのアメコミ、マ−ベル社のキャラクター“アイアンマン”である。
本名を、トニ−・スターク。人間である。
それも、北アメリカ大陸をごっそり買い取るほどの資産を持った大富豪である。
科学者でもあり、メカニックである。
「彼が、どうしてそこまでの富豪になったのか?」と、言えば。
彼は“武器商人”だったのだ。
戦争の武器を輸出して、大金を稼ぎとっていたのだった。
そして、その後。彼はみずからに闘うヒーローとなったのだった。
彼は、鉄で出来た、パワースーツを着て、正義のために闘うのだ。
(……人類は、不思議なことに、平和の名の元に戦争をするのだ。)
“人が人を殺す罪。”それは実は、沼正三もそういう人物であった。
彼は実は、かつては、人を裁くことを性とする職業についていたのだ。
裁判官である。
つまり、“人の身でありながら、人を処刑することさえできる人。 ”ということなのだ。
実は魔綺も、かつては、「人が人を殺す職務。」を憎んではいたのだが、
今は違う。
『時代や、その者が置かれている立場によっては。人は正義の名のもとに、人を安易に殺す宿命を帯びている。』ものなのだ。
仕方が無いのだ。
が、ゆえに。
イエス・キリストが語る。「人は人の罪を許すべし。(罪無き人間など、1人もいないのだから……。)」は、
哲学的でもあるが、滅茶、深い言葉である。
9月14日。「縛られて、チンコが立つ男なんて……。」
それって、“嬉しいのじゃない?”。“やっぱマゾじゃない?”。
それが起こる男なんて。心の奥底には、“マゾヒストたる血”が、みゃくみゃくと流れているんじゃない??
『うわあ〜。恥ずかしー!!!!』
元来。
健康な“マゾ”は、元来“インテリジェンス”かつ“ほこり高い”人物であることが多かったりするものだったりして……。
つまりそれは、
“イジメられれば、イジメられるほど”、『オレは物凄く偉いんだぞ!!』『オレは、誰にも負けないくらいに物知りなのだぞ!!』『立派なんだぞ!!』なんて言葉が、ことごとく浮かんで来る、ものなのだろうなと思う。
つまりは、誇りへの倒錯なのだ。
一般的に、妙に性癖的マゾヒストを持つ者には、聖職者。学者。芸術家。大卒者。などなどに多いようだ。
病気によるマゾヒストは、本当に、病的だったりするのだろう(自責の念とか、自分が嫌いとか……などなどの理由)が……。
しかし、健康的なマゾヒストには。イジメられても、イジメられても、それに似合うだけの誉れたる“ごほうび”が何かしらあるものなのだろう。
9月14日。「市販のカレーの方が安い!!」
突然。本格的なる、インドのカレーを作りたくなった。
国産品に比べて、
“インド料理は身体に良いっ!!!”“脂肪分が少なく、減塩。”そしてそのスパイスには、
“百薬にたりるべし効能があるっ!!!”
まずは、インド料理店へ行って、食すべし。
滅茶薄味……、実にあっさりしているカレー。味のしみこむまぜ飯。でかい、そして妙にミルフィーユ的なナン。
その後、インド料理のレシピ本を読むこと。そして、食材を買いに行くこと……。
ところがなんと、食材集めにかかる、労働とコストの、もの凄い高いことよ……。
インドの海外物産品なのに、その単品単品の、安いどころか、返って滅茶高こと!! ぐで〜。
香辛料の多様さ。それに加えて、
具材などは、マメ。肉。魚。野菜。果物。どれも手に入りにくいものばかり、
魔綺。ついには断念……。
結果。もうすでに配合されている海外製(タイなどの……)の配合香辛料。国内産とり肉。国産の乳製品。 海外産のレンズマメなどの缶づめ。国産メカジキ。乾燥した国産のフルーツ素材などが入手の限界であった。
魔綺。自分で思う。
『俺。何やってんねん……。』
そこで。
近所のスーパーへ行くと、あるわあるわパウチカレーのオンパレード、インド風のものも山とある。
国産のルーに関しては、8人分、特価100円のものまである。なんで〜。
『買った方が安い、ばんのおかず。インドのカレー。』である。
9月12日。「これが、男の宿命。」
一般世間には、「釣った魚に餌をやるバカはいない。」なんて言葉があるようだが、
魔綺は、「釣った魚に餌をやる。」人なのでーす。
だって、女の人って、可愛いもん。喜ばれると、滅茶嬉しくなるし。
……それに、餌やりをやめたがために、逃げられるケースが、最近はよくあるじゃないですか。
世間には、「子は、かすがい。(子供が出来たら、夫婦は離れなくなる)」なんて言葉もあるようですが、実際は、そんなこと、かぎりませーん。
最近の女の人って、男が嫌になると、さっさと子供を連れて、実家に帰っちゃいます。
最近の男の宿命は、孤独なのです。
生涯アッシーくんでも、みつぐくんであっても。
自分ちに、女の人がいる。って、幸せじゃないですか。
……わたしって、変態? まぞ??
次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。
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