“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その6”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》


 
 4月28日。「和尚の罪。」
「♪山寺の、おしょさんが。毬は蹴りたし毬は無し。猫を、かんぶくろに押し込んで、“ぽん”とけーりゃ、“にゃん”と鳴く。“おにゃにゃのにゃん”と鳴く。よーいよい。♪」

 うわあ!!!! 可哀想っ!!! 猫。骨折したでー!!!! 内臓が破裂したかも知れない!!! 死にかけかも……!!!!
「“蹴るなっ!!!! 和尚っ!!!!”」

 仏に仕える、和尚たるものが、殺生をするっ!!!

……そ−言えば、和尚話しに限らず、昔話には、残虐な詩が多いなああ〜。




 4月28日。「心の病は、医者にかかった方が良いのか??」
 魔綺の考え。『かかるにはコツがいる。』と言うのは。完治を求め過ぎると、結果。薬の副作用に苦しんでしまい、あとあと、元来の病気を、AからBへ移動させただけ……。なんてこともありうるからだ。

 病気は完全を求め過ぎてしまうといけない。時に妥協も必要。
 医者には、どうやら限界があるようだ。

 少しづつ治す。焦ってはいけない。
 焦ると、症状が、ぐちゃぐちゃになりかねない。

 魔綺の場合。脳の中のドーパミンを押さえる薬を長く呑み過ぎて、結果。
 特発性ジスキネジアと、特発性パーキンソン氏病を、もらってしまった。コレ……治りにくい。
 ……元来の病気は、軽減はしているが。結果はバカみたいなことになってしまった。

 医者に「脳の中のドーパミンを、増やしてくれ!!!!」と、願うと、
「また“お化け(妄想)”が出て来るでしょ。」と、返されてしまった。

「こいつ(医者)に、かかるんじゃなかったかも……。」
 時に「医者は恐い。」という話である。




 5月2日。「動物の寿命って何だろう。」
 現状。愛猫ぱんは16歳。ぽるのは9歳。

 人間の平均寿命は80歳。良く生きて120歳が限界のようだ。
 猫は20年も生きれば、あっぱれであるようだ。大抵の飼い猫の寿命は、ほぼ13年くらいであるらしい。

 動物は、その種類に応じて寿命がある。
 身体は小さいが、オウムの齢は、ほぼ80年位は生きるらしい。
 しかし、大形の亀においては120年を優に超えるものもあるらしい。

 牛や馬は、その身体の大きさには似合わず、その寿命は短いらしい。

……、一体だれが、その動物の寿命を決めたのであろう。不思議である。
 理由は、種によって、生きる目的が違うのだろうか??




 5月13日。「居なくなった猫。」
 魔綺の愛猫ぱんが、突然、他界しました。病名は脂肪細胞腫。患部は脾臓。猫特有の病気であり、腹水まで出来ていました。もともと腎不全を患った上での、疾患でありました。
 長い長い、寒い寒い冬を乗り越え、やっと春が巡って来た、その時に亡くなりました。

 死の2日前まで、よく鳴き、よく食べ、よく水をのみました。

 獣医さんに往診をしてもらって、よく日に亡くなったのでした。

 亡くなったのは7日、午前1時55分頃です。

 ぱんは、眼を“カッ”と開いたまま、水入れの中に頭を突っ込んだまま、絶命しました。

『死にたく無かったのだなあ〜。死の最後の最後まで、死に神と必死で闘ったのだなあ。よく最後まで、頑張ったね。ぱんちゃん。偉かったね、ぱんちゃん。……感無量。』

 痴呆くそ親父から貰い受けた猫に相応しく、その死にざまの瞬間は壮絶でありました。

 睡眠中の魔綺に死を知らせてくれたのは、ぱんの愛妻、ぽるのでありました。
 耳もとで、ひーんひーん鳴くこと、鳴くこと。心配そうな、ぽるの。

 ぽるのは、9歳にして、未亡猫となりました。
『ぽるのちゃん。ぱんちゃんは死んだのだよ。永遠の眠りについたのだよ。寂しいね、ぽるのちゃん。送ってあげようね、ぽるのちゃん。』

 突然消えて逝った猫ぱん。その遺体は、ぱんを拾った魔綺の実家の庭に埋めました。
 ぱんの遺体は、土の中。春の雑草たちに守られ、他界しました。

「思い出をありがとう。ぱんちゃん。16歳でありました。心からの冥福を祈っています。」
 



 6月3日。「6月のストーブ。」
 愛猫ほるのが最近未明の頃、よくむずかる。夜中になると、ヒンヒン言ってむずかる。
 ぱんちゃんの満中院もまだ終わっていない今日このこの頃である。ゆえに、ぽるのちゃんも寂しいのか??

 否。寒いのだ……。そこでストーブをつけてやると、ストーブの前で寝ころがってしまう。

 そこで魔綺は、『まだ風邪が治り切っていないのだろーか??』などと思ってしまう。

 6月のストーブ……。愛猫ぽるのの体調に拘わるものは、異常気象か?? それとも低体温症なのか??




 6月4日。「腐ってもプラダ。」

 魔綺の目の前を、よれよれと車付きのプラダのバックを転がして歩く、老婆を観た。歳の所80位だろうか?? しかし、そのプラダのバック、雨風にさらされたのか、赤? あるいわ黒? の色が剥げ落ちて、黄色くなっていて、なおかつ側面が破れていた。

“こんなもの使い物にならない!! ”そうは思うが、その老婆は、よれよれとプラダのバッグをコロコロと転がしながら歩いている。

『腐っても、プラダのバッグ!!』魔綺の頭の中を、その言葉がよぎった。
『この老婆は、ぼろになっても、プラダのバッグを愛しているのだ!! 腐ってもプラダ!! なのだ!!』

 魔綺は今日。しゅうるなものを見てしまった。




 6月4日。「KITE」を観た。
 2014年版。日本の梅津泰臣原作の、ちょっと甲殻のモトコさんぽい主人公が出て来る映画の作品。
 製作はアメリカらしいけど、オーナーは、ブラジルと南アフリカ……とか。

 日本のコミックとしては、結構ノーマルな作風だけれども、
 海外では、結構デインジャラスだろな……たぶん。
 若干ミドルティーンらしき少女が、マフィアのおっさん相手に、超人的力量を発揮して、殺すわ殺すわ。
 少女でも、一人前の女を演じ切るっ!!!

 殺陣(たて) センス の は抜群。ガンマが濃い。セリフが重いっ。
 いいのかな−、心傷むなあ。性格の純朴な外人たちに観せても。アホなヤツは、すぐ真似るで……。

 14才未満閲覧不可とか……。
 当然でしょうね……。




 6月8日。「農家の女たちは……」

 最近。茄子が少し安くなりましたね。キュウリもたくさん出ています。
 この季節。農家の奥さんたちは、収穫したての野菜で、オナニーをしているのでしょうか??

 この太さと長さは、うちのハズのに似ているとか……。
 うちのダンナに、この茄子くらいの太さがあったら良いのにとか……。
 このキュウリ長いいーとか……。

 魔綺の妄想てした。



次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。



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