“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その7.8”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》
6月7日。「現人神ヘラクレスは、本当に……。」
英雄を育てることを悦とする、オリンピアのアテナ女神から“徳”をもらったのであろうか……。
“ 徳”とは、広辞苑によると。
「道をさとった立派な行為。善い行いをする性格。身についた品性。」などと、書かれている。
古代ギリシア神話では。ヘラクレスは、24番目の最後の荒行の成就のために、ケンタウロス族たちに慕われていた、賢者・ケイローンを抹殺する。
その後、ヘラクレスは、ケンタウロスの中のひとりから、ケイローン殺しによる報復を受け、その余りの苦しさのゆえに、みずからに自殺をしてしまうのだ。
“徳”を持った人物が。「慕われる人を殺したり、恨まれて復讐を受けることなになったり。そして自殺さえする。」なんて、あるものだろうか??
魔綺は、じっと考える……。
6月9日。「のーみその容量。」
「飼い猫の、のーみそよりも、のら猫ののーみその方が大きい。そして重い。」と、昔テレピて観たことがある。
……そこで話は変わるが。
古代の人間・ネアンデルタール人の、のーみそは、実は、あとから発生した、現代人・クロマニヨン人よりも、実は、のーみそ(容量)がでかかったそうである(文献・広辞苑による)。
という事は。
あらゆる種の現代人のうち。自然の中で野生の生活を悦とする、現代には序序に個体数を減らしつつある、あのネイティブな種族たちの方が。
実は、ずうう〜っと現代人の、知能指数ばかりを崇拝する種族たちより、脳が活発に使われている。
つまり、“人体は、頭の使用だけでは脳容積はそんなに増えない。 ”とも考えられはしまいか??
つまり、「脳を賢くするためには。知能指数ばかりを重視していたのでは、人間としては、未完成である。」とも考えられるのである。
古代ギリシャ人曰く。「健全な精神は。健全な肉体に宿る。」とか、
その意味は。健全な、のーみそを、健康的にかつ、健全に育てるためには、
魔綺が思うに。『人間社会での学問を大いに学びつつ。それに加えて、自然の中にあって、思いっきり自然に学びつつ。なおかつ、みずからに自然をその身でサバイバル体験し、たくさんの体験を重ねる。』ということが、『実は元来の人間にとって、最も健康的な生き方なのではなかろうか?? 』 と、などと思ったりするのである。
6月20日。「魔綺の警備員日記。」
魔綺は、やんごとなき警備員である。それも葬儀場の夜番の警備員である。
最近。妙な友人が出来た。本当に珍妙なる奴である。
奴は、いわゆる変態さんで(魔綺も実際変態なのだが……。縄好き、鞭好き、ローソク好きである。)、ことに女の小便が大好きな奴である。
奴は出勤前には必ず、妻からの恩小便こと、朝の濃い一番だしの、女神からの褒美たるネクタルを、みずからの頭にいただき、御洗礼と称して、まず悦となし。
会社の制服をばしっ! と決めてから、出社してくるのだ。
これをすると、彼は、まる一日、円満なのだ。
ちなみに、彼の年齢は若干55歳。妻の年齢は若干65歳である。
彼の愛は、年齢の壁など、どうでもよいことであるようだ!!!
奴は(昼間の警備員)、魔綺との仕事のバトンタッチの際。
魔綺が奴に「おはよう。」と挨拶をすると、必ず満面の笑みを浮かべつつ「ビシ!! バシ!!」と言って返事が帰ってくる。
奴めは、どうやら“鞭の御褒美も好きであるらしい。”
同じ変態仲間として、実にうらやましい奴である。
6月21日。「日本妖怪カッパは、」
家畜などの“しりこだま(けつの穴の中にあると言われる命の玉)”を盗み取って、その生き物の命を奪いとる、物凄く恐ろしい能力をもっているので、
こいつは、まがいもなく“悪神・クトゥル”の一種族に違いなかろう、と思うものである。……水の神様だし、
6月25日。「魔綺の警備員日記。」
魔綺は、自称オカルティストでもある。
それゆえ、今現在の仕事は、実に楽しいかぎりである。
魔綺は、葬儀場を利用してくださる御親族様たちや、社の社員さんが1人もいない日は、当然のことであるが、一晩中、独りで葬儀場の中を見回りながら闊歩をしたり。たくさんあるモニターテレビの視察をまんじりと観たりして、一晩を過ごす。それはそれは、勝手知ったる我がフリーダムである。
たった1人ぽっちの日は、人淋しくて、何かが起こりそうで、実に楽しい。
所が時として、業務中に、恐さにわくわくと酔いしれることが、壊される事件が発生することがある。
それは。
憎き数人の中国人盗賊どもが、葬儀場の入り口が、ひっそのとして静であることをよしとして、玄関に立て掛けてある、でっかい鉄製の看板を剥ぎ取って行こうとしたり……。
落書き好きの暇人学生どもが、手に手にペンキの 入ったスプレー缶を持って、壁際に出没したり……。
愛犬を連れたおっさんがこっそりとやってきて、わが葬儀場のフェンスの前で、わざとらしくうんこをさせて、そのまま放置して去って行こうとしたり……。
そのたびごとに魔綺は、現場に突っ走って行って、奴等をおどかすようにして、大声で怒鳴り付け、必死こいて叱りつけて蹴散らすのである。それはもう命がけである。
正直な話……。魔綺にとったら、霊的ラップや超常現象よりも、はるかに、悪さをしに来る人の奴等の方が、ずっと恐く感じるのである。
医。
6月30日。「放射能を食らうバクテリアが、」
……存在している。という話を最近聞いた。
それはそれは、滅茶、嬉しいニュースである。
これが、大量に量産することが出来れば。
現代の原子力発電所から出てくる、有害放射線をすぐに無くすことが出来るのである。
ぜひ実用化して欲しいものである。
6月30日。「毎年やっている。市民検診の癌検査の結果データーは、精度か??」
……低いらしい。
あのつらいつらい、胃カメラに、大腸ファイバー。ついでにマンモグラフィーも痛いらしい……。
医者サイドからしてみれば、『毎年しているわけであるから、いつかはみつかるものであろう。 』
とかとゆー感覚であろうが、
実際、患者サイドにしてみれば、『冗談じゃないっ!!』
毎年、健康保険をせしめられ!! 検査で痛い辛いおもいをしているのに、いい加減な解析をされていたなんて!!!!
『反省せよ医者ども!!!! 患者は、お前等の授業用練習台でわないんだぞ!!!!』
なんて言いたくなる気持ちである。むかむか。
6月30日。「魔綺の警備員日記。」
……の追加。
ここだけの話……。コレマジな話しで、
最近。医学部の大学で使う、ライゲさん (解剖用献体)を希望する人々が多いようである。
原因は、葬式代いらず、火葬代いらず、参拝者おらず、埋めてもらうべし墓標なし。ゆえに、
ライゲ志望者が多い。な、そうな、
所がどっこい、どうであろう……。
実際の大学の医学部では、“もう解剖実習はしなくなっている。現在では、スライド授業が主流である。”とかという話しで……。
悲しや、ライゲ志望者……。
次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。
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