“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その1.2”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》



 12月13日。「元来の“すすはらい”。は、31日でわない!!!」
 正月前日に、大掃除をする。大抵の家ではそうなのかもしれない。

 だが、本当の日本の習慣では、正月前の大掃除のことを“すすはらい。”と、称して13日に行うのが、元来の作法なのである。元来の大掃除は13日にするのが、本当らしい。

“すすはらい”をして、家の中を綺麗にすると、“としがみさま(歳徳神) ”という、来る年の守護神で、福をもたらすという、爺さんの神が来る。
 彼は、正月に飾る、かどまつを“よりしろ”として、悦とする。

 彼は、良き方向(恵方)に住まいをとるとされ、節分の日に、巻寿司を恵方の方向を向いて食べると、この爺さんは、そのことを悦として、御利益を与えてくれる。とされている。

 魔綺は、やんごとなき日本人である。




 12月25日。「……クリスマスは、実はミトラ神の祝日。」

 ……だ、そうである。それは、ローマカトリックの黎明期。

 丁度、冬至の頃。“異教の神・ミトラ(平和の神・太陽神・ミトラス教の主神。また、バラモン教世界の契約の神)の大がかりの祭典があって”、

 それを見ていた当時のキリスト教の法王が、『我が教えにも、冬至の祝日が欲しい!!!!』と、考え。クリスマスなる、教祖・イエス・キリストの、お誕生日と定めたのが始まりである。

 ……実は、元来のイエスの誕生日は、冬場でわない!!!
 現在の説では、夏場と考えられている。

 理由は、イエスの誕生の場に、多くの羊飼いたちが、星の導きを受けて、その業務中にもかかわらず、ぞろぞろと、赤子イエスのそばに集まってきたからである。
 ……実は、昔のイスラエル国の羊飼いたちは、冬場の夜。野外で仕事をすることなどは、ないのである。

 現代ではクリスマスは、冬至のお祭りを忘れさせ。ケーキとフライドチキンを食べ。異教徒の恋人たちのエッチを熱狂させ。サンタクロースをかり出し、商人たちのかきいれ時となり。もうさんざんである。

 知らぬは、教祖ばかりである。

 


 12月26日。「ばんこう(かさぶた)剥がし。」
 皮膚に傷を負ったあとに、ばんこうができる。治ってくると、滅茶、痒くなってくる。

 所がどっこい。痒いからと言って、すぐに剥がすと、そこにもっと大きな、ばんこうが出来かねない。

 魔綺が、他人さまから聞いた話によると。ばんこう剥がしは、5目が良いとされている。
 4日目に剥がすと、後でまた、ばんこうが同じ所に、出来てしまうのだ。
 痒いからと言って、4日までに、ばんこうを剥がし続けると、いつまで経っても、治らないのだ。

 しかし、こんなことは、元来は。
 じいい〜っと、時を待ち。痒みに耐え。身体にまかせて自然剥離を待つのが一番よいのである。
 そうすれは、瘢痕さえ残らない。

 痒みを耐えることは、とっても辛いことである。




 12月29日。「これからの温暖化対策には……。」
 今後、新しく作られる家の屋根には。強制的に、太陽光線を受けて電気を得るという、“ソーラーシステム”を組み込んだかわらを張り付けるべきである!!!!

 そうすれは。恐い恐い、放射線に脅かされる“原子力発電 ”など、必要無くなるであろう!!!!

 ……と、思うのだが。




 1月1日。「映像は時忘れ。」
 映画や、テレビドラマを見る。そういう時の魔綺は、もう現在の時空間にはいない。
 何処か、別の世界へ行ってしまっているのだと思う。




 1月3日。「夢の中に、手塚治虫先生と、赤塚不二夫先生が出てきて、」
「最近の子供たちを勇気づけるために、独り独りに手紙を書いてあげなさい。」と、言われた。

 ……実に、不思議な夢である。
 小学校の教師でもない魔綺に、一体、どんなことが出来るというのだ??




 1月13日。「毎日毎日が、100点満点。」
 一日が終わって“ホッ”とする。
 そしてまた。次の日が来て、一日が終わって“ホッ”とする。

 そういう日々の、くり返しが毎日なのだ。




 1月16日。「日本の人名、知名には、あってはならないものがある。」
 電子辞書で調べた。魔綺の“魔”の字と、悪魔の“悪”の字を使った人名、知名が、全く見当たらない。
 多分、どちらも使ってはならないのだ。

 つまり、魔太郎くんや、閻魔あい。などという名前は、現実には現存しない。ということなのだ。

 ところがなんと!!“鬼 ”の付いた、人名、地名は、なんと多いことだろう!!!
 凄いことだ。鬼太郎、鬼平、鬼六なんぞの名はいっぱいある!!!
「日本人は、なんと鬼の好きな国民であろうか!!!」

「ちなみに、妙と奇も探してみた。変は、どうだろう??」
“妙”は、いっぱいある。お寺関係にけっこうあるようだ。“奇”も“変”もない。
 つまり、奇子(あやこ)ちゃんは現存しないのだ。変も、なぜかないのである。




 1月24日。「玉子が美味しい。」
 さいきんの魔綺は、玉子がブームである。毎日玉子を食べている。
 ビタミン、タンパク質が豊富で、けっこう悪玉のコレステロールを気にしなくても、血液検査のデーターに変化もない。

 魔綺の、お母さんは“白色レグホン!!”
「おお!!愛しき、ニワトリのママっ!!!」と、叫びたいくらいである。


次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。



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