“魔綺のエッセイ「金玉食堂・改」その3.4”
《注・このコーナーは時にHの刺激が強いので。心して読むように……。魔綺。》



 1月26日。「最近の愛猫ぽるの(♀)ちゃんは、妙になつっこい。」
 去年の春に、愛猫ぱんちゃん(♂)つまり、ぽるのちゃんの夫が亡くなったのだ。
 きっと1匹になったのが、淋しいのだろう。ぽるのちゃんは未亡猫なのだ。

『かつては、全く懐いてくれなかったのに……。何よいまさら。』

 が、ゆえにか。ぽるのちゃんは、妙になついてくる。魔綺の膝の上が、お気に入りである。
 少し油断をすると、すぐに膝の上に乗っかってくる。

 それから共に、不思議な行為をするようになった。

 魔綺が新聞や、チラシを台の上に広げると、その上に乗っかろうと、すりよってくるのだ。
 昔から、こいつは。目を放すと、起動中のノート型ぱそこんの、文字盤や蓋の上に乗りたがるクセもあった。……それが変じたのかもしれない。




 1月28日。「ト−ルって、ソー(ソア)のこと!?」

 ことの始まりは、アニメ「小林さんちのメイドラゴン」を観た。

巨大ドラゴン(ペンドラゴンタイプ)が、可愛い萌風メイド姿の女の子になって、小林というビジネスマンの家に押しかけた。それは、まるで押しかけ女房のようであった。
 彼女はしっかり、住み込みのメイドモード、上々たんまりである。

 小林は、実は、若い独身の女であった。
 それに対して、メイド姿の少女は、まるでレズビアンのごとく、小林ぞっこんの超慕いようであった(まるでしもべ!!)。

 ついでに、小林は“親父ギャル”というより、まるで“爺ギャル”のようである。
 独りでいると、すぐに寒い、とか腰痛を訴える。

 それはそうとして。そのドラゴンの名が“ト−ル”なのだ。
『北欧神話の“オーディンの息子”、“ト−ル神”のことか?』そう思ったので、

 ためしに、英語で“THUR(木曜日の前文字)”と、書いてみた。
 これは“ト−ル”とも読めるし、強かにして“ソ−(ソア)”とも読める。つまりこれは、かの有名なアメコミ「マイティ・ソ−」のこと???? ひゃっ!!!

 アニメ中のト−ルちゃんは、観ていたら、たまたまあのト−ルと同じ名前なそうだが、
 けっこう、もの知らずの魔綺であった。




 1月28日。「ドイツでハイパワーの蓄電池が発明された、」
……とか。
『ソレ、日本製の電気自動車に搭載して、ノンオイリー。無排ガス。長距離走行自動車が製造出来たら良いな−。』
 と、思った。




 2月6日。「ご近所のお庭に、梅の花が咲いた。」
 のである。ちょっと早い春を観た。梅は長く咲く。いつここを通り過ぎても、ピンク色満開である。
 もう立春を過ぎているのですねー。




 2月8日。「温暖化現象に、」
 昔昔、小説家の宮沢賢治先生が、「地球上に二酸化炭素が増えて、大気が温かくなると、たくさんの農作物が採れるようになって良いなあ〜。」なんて、考えていたって……。だけど、

 現代の現実は。日本の土地は、宅地がどんどん増えちゃって、ソレにも増して、農業への従事者が滅茶減ってきているのである。

 ……その結果。農業の自給生産が、もう切実に難しくなくなって来ている現実があるのだ。
 つまり、日本の国は現在。他国からの食料の受給に頼りつつ、日々の食生活が成り立っているのだ。

 もうこれは、「“お百姓さん〜!! カムバック〜!!”」状態なのである。


 日本の農耕技術は、他国に比べて、決して劣るものでわないのに。これは悲しい現実である。
『少ない農地を、上手に利用する、劇的な方法が開発出来れば良いのに……。 』

 否。実際は、資金さえあれば、もういつでも大量生産化の農園が、可能なのかも知れないのに。


 現在。世界に現存する80億の人間が、食を満たした生活をすると、20億人ばかりの人間が飢えるという。
『 地球を緑いっぱいに!! 世界中に広がる砂漠さえも、緑化出来れば良いのに。』そう思う魔綺であった。




 2月17日。「昔昔であっても……。」
 避妊の方法や、子づくりの方法に奥義があった。

 現代人には、無い。
 が、ゆえに。現実的には、人工過密。食べ物に余裕が無い国家ほど、子が多すぎて……、
 それに比べて、小子化ゆえに、倒産しそうになっている 国家もある。

 決して現代人は、文化的でも知性的でも無い。くそ!!
 したくなったらすぐする。だのに、出産計画はおろそか。堕胎すら考えてしまう現代人。

 古代人(紀元前、有史時代)であっても、受胎調節はあったようである。偉い!!

 現代の避妊具にあたる、コンドーム代わりに、羊の腸の皮とか、魚の浮き袋が使われていたそうである。
 お月さまの満ちひきを見て、妊娠時期や懐妊期間、出産時期を計算していたそうである。

 男女の産み分けはもとより。懐妊しやすくできる薬(薬草)や、手法も熟知していた。
 産後のひだちや、妊婦の健康法にも明るかった。
 ナニのテクニックも、粋であったという。

 現代人の、性意識は非常におそまつなものである。




 2月28日。「アスファルトの上に、コケが……。」
 乾燥した犬の棄てうんこが、まあるく程よく乾燥していて、アスファルトの上に、てんてんとしていた。
 そいつに、緑色のコケが苔むして……。これは奇蹟っ!! なんだこりゃ??




 3月2日。「世界はどうなるのか……??」

 人類の始まりは、鈍器で闘った。その次は、鋭利な刃物と盾と矛。まもなく大砲が発明され。銃になり。ついには、核爆弾となった。

 もうこれ以上の戦いなど、存在するはずは無い。
 今度、戦いが起こったら、完全に地球は消滅する。

 この世に逃げ場は無くなる。
 人類はおろか者だ!! 皆、同じ時間、同じ歴史を体験してきたはずであるのに。




 3月4日。「装甲騎兵ボトムズの歯医者。」
 魔綺は現在、予防歯科に通っている。現在、4ヶ月に一回のペースである。

 そこの歯医者と来たら。毎度、顕微鏡を付けた、両眼鏡付け眼鏡に、お肌が見えないくらいの、でっかいマスクを付けて診察してくる。
 髪型はわかるが、顔面が、まるでわからない。
 まるで、アニメ“装甲騎兵ボトムズ”のキリコ・キュービーの戦闘体制装束である。

 診察の後の能書きも凄い。まるで鉄砲玉をマシンガンでぶっぱなすほどに、早口で長々としゃべりまくる。
 その口上をのべている間は、魔綺の質問さえゆるしてくれない。
 こいつは、ものすごい美歯へのこだわりと情熱をもっている……。


 実は。魔綺がここの歯医者にかかる前の歯医者が、
 歯を削る時。「ごめんね。」「ごめんね。」と言いまくりつつ、キュンキュンと削りまくるヤツだったのだ。
 ……こいつは痛くても、決して麻酔をかけてくれない。
 なんといっても、滅茶痛い歯医者であったため、実は、浮気を試みたのだ。
 魔綺は、この歯医者から、そそと逃げ出したのだった……。

 今かかっているのは、その後の歯医者である。
 新しい歯医者にかかるのも、結構大変なものである。
 さ。


次回の「金玉食堂・改」を、乞う御期待。



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