○ACT3“真・家畜人ヤプー・リリスの帝国編”第34話○



ACT3・6
第34話★ΠΥΓΜΑΙΟΣ(倭人記)★

紀元3970年。ヤプー歴1748年。春先のある日の頃……。


 ここは。ミラ系、第5惑星・ミッドガルド星。

 この星は“惑星”というよりは、ほぼ太陽の回りを楕円軌道で巡る“半彗星”と言っても良いようなタイプの惑星である。
 一年の長さは約84年。つまりこれは太陽を巡る公転軌道周期の事であり、半分の42年間が氷河期。後の42年の内、普通並みの生物が生息出来そうな時期は、太陽に一番近づくわずか20年の期間のみである。

 そして。この星の85パーセントが海で覆われ、特に氷河期の内の20年間は、海の表面までおも凍り付くという、大変厳しい自然環境を持つ惑星である。

 したがって、この星に住まう生物達の多くは、水棲生物であり、深海に生息する類(たぐい)のものがやたらと多い。

 クジラにも似た肺魚の“タオ・ポリププテルズ・スペリオール”という種族は、寒さがゆえに氷河期の内の20年間は、深海において冬眠する。


 この星の自転周期は、地球時間に換算して約85時間。中心軸は太陽に向かってほぼ水平に延びている。
 したがって、太陽の方向を向く面は年中昼間であり、その丁度裏側は、年中夜の様相を見せている。
 それが故に昼間と夜との中間地点、つまり輪状に取り巻く極地地域(南極と北極を含む)は、太陽が地平線と出入りするように見える地域のみに、ゆるやかなる薄明を見せつ、はっきりとしない昼と夜の様相が存在する。



 この星に存在する、3大大陸のうちの。ゴンドワナと呼ばれる大陸地点に、高さ50000メートルにも及ぶ、巨大な“世界樹”が1本のみ生えている。
 これを、イースの人たちは“ユグラドシル”と呼び。この星の名所となっている。

 また、この世界樹と呼ばれる大木(たいぼく)は、地球の広葉樹に良く似ている樹でもあり、この惑星の他の地域にも、高さ約100メートルから、約1000メートル程度の高さの同じような大木が、数万本ばかり見つかっているが、

 この“ユグラドシル”のみが、最も枝葉が縦横に大きく広がり、その樹に生える樹の葉の一枚一枚が、かくも生き生きとし瑞々しく、他のどの樹に比べても、遥かに秀でて輝くように美しかった。


 この星は1年が84年もある……。
 それ故にか、この樹は海をも凍る20年間の間。一種独特の冬眠状態に入る性質を持つ。

 それは、樹の葉がまるで水晶で出来た葉であるかのような形に、結晶化する事である。
 しかし、それ以外の季節においては、いかなる寒さにおいても、決して枯れること無く緑の葉を生い茂らせ続けるのである。

 また夏場。太陽が最も近づく20年間の夏の季節には、この樹には、満開の“オレンジ色”の花が咲き乱れ、甘い蜜が採れ。秋口の20年間は、ほんのり赤みを帯びた海老茶にも似た、丁度“コーヒー”のような色形をした“実”をたくさん付ける。

 この実は、一度乾煎りをして、粗挽きをしたあと“湯通し”すると、コーヒーにも似た、香りと味わいと香りを持つ。


 これは、別名“人類愛の蜜”とも呼ばれる、イース貴族たちが最も愛でて嗜む“ソーマ”と呼ばれる“嗜好品”の1つとなるのである。




 なおこの樹の蜜は、地球でかつて多く採れた、あの蜂蜜の味わいにも似ていて“媚薬”“甘味料”“保存料”などの高級品となり。
“実”の方は“覚醒作用”“利尿作用”それに、人間の“慕懐心”を深くくすぐる“精神安定剤”をもった嗜好品となる。

 この珍妙なる樹。イース人たちは、これらの樹を総称して“世界樹”と、呼びならわし。
 特に最も大きな大木“ユグラドシル”に出来る、特に良質な“イース貴族御用達”の希少価値のある特急品とされ、重要視されている。


 なお、この星にも“ヤプー”は存在する。
 彼らはイースでは、“フラワー・フェアリー(花妖精倭人)”と呼ばれている。その容姿は、ことに可愛らしく。背中にトンボようの翼を生やした若干14センチ程度の小人たちである。

 彼らは、この星に約800万羽程存在し、この星に生える“世界樹”の物産品である蜜と実を採取する“使役”を“業”とするヤプーたちである。

 またここの“フラワー・フェアリー”たちは、全てが、このミッドガルド星にあるスーパ・コンピューター“ソウルマシン・ヤパマトロン(有魂コンピューターシステム)”に、1羽1羽その名と特徴が登録され、
 この星を所有する、イース人貴族の個人の管理課に置かれている。


 またここ。ミラ星系、第5惑星・ミッドガルド星は、
 イース帝国(EHS・100の太陽王国)がシリウス星系に、建国した西暦2215年からのちの、西暦2227年において、イース帝国の“植民惑星”のひとつとなっている。

 この星には、非常に高い知能を持つ水棲生物“タオ・ホリププテルズ・スペリオール”と言う“原星民族”がすでに住んでいるが、イース人たちにとっては、彼らは、元来敵でも味方でもあり得ない原星民であった。

 彼らはいわば“ψ(サイ能力・超能力・第6感)”の持ち主たちで、彼らのとっての異星人、つまり、第6次元を“ψ”でコントロールする“イース人”とは、いつしか“共生関係”となりえるのであった。

 ちなみに、“ψ(サイ)”エネルギーとは。6次元的に時間航路を開き“スペース・ゲート”を人工的に造り上げるのに、最も不可欠なエネルギーなのである。

 また、この惑星の生える“ユグラドシル”には、原星民族の“ψエネルギー”を、結集させる性質があった。


 この星における、最も巨大な世界樹“ユグラドシル”。その半径は、ゆうに40000メートル(4キロ)にも及ぶ巨大樹である。
 そこへ“イース人”たちは、“浮遊都市”を建設した。

 浮遊都市の大きさは、ユグラドシルの大きさに合わせて、直径3、4キロメートル。陸地の厚さ0、5キロメートルに造り上げ。それに、高さ1、4キロメートル程度の透明の天蓋を付けて、夏場と春秋の昼間のみ天蓋を開くシステムを採用させた。

 ちなみに、天蓋を付けるためには理由があった。
 それは、この惑星の昼夜の気温差の違いである。太陽が少しでも斜めに傾くと、この惑星の大気気温が急激に下がるためである。


 ちなみに。ここ“浮遊都市”の名は、のちに“ギムレーの館”と呼ばれた。




 この浮遊都市のおもな目的は。この星からの天体観測及び気象観測は基より、宇宙各地から取り寄せられる“宇宙各地の交戦状況”が、この惑星に記録され、整備されているのだ。

 理由は、の惑星から採取される物産である。ユグラドシルの実と蜜の輸送航路が、イース帝国の全ての100の恒星系と、この“ギムレーの館”に建てられた“太陽の柱”と呼ばれる“τの6次元通路”が開いていて、いわゆるそれが“スターゲイト”としての役割をいつも果たし、受信状態も良く。

 イースの全ての軍隊からの情報を得る事が、他の諸惑星に比べて安易であったからだった。

 つまりここ、ミッドガルド星は。農園としての役割と、イースの“RSF(宇宙軍)”の中継基地としての役割を同時に行う施設であった。

 ちなみに、ここミッドガルド星には。軍隊施設は、ほとんど存在しない。
 この星はあくまでも、星間の軍隊組織の情報施設の中継基地であり。記録と整備のみを目的とする、施設星であった。


 今。ミッドガルド星は、丁度春を迎える季節でもあり。
 夜の間は閉じるが、昼間の“ギムレーの館”の天蓋は、いつも開けっ放しであった。


 この星での労働者。“フラワー・フェアリー”たちは、この季節。
 世界樹の樹の枝の剪定や、まだ白い新芽の手入れ。肥料の管理の仕事に余念がない。


 そういうある日の事……。

 ある世界樹の樹の根の突き出した部分に、1人のイース人パイロットが乗ったヨット(小型飛行艇)が、墜落炎上をしていた。

 ヨットの天蓋を覆う、透明の金属ガラスが、追突のショックがゆえにか、ひびが入り、そこからわずかばかりの煙が上がり出ている。炎はヨットの外壁、底面からまだ小さく炎上していた。


 近くを通りかかった1匹の矮人。フラワー・フェアリーの“プルーラ・フォーン”は、ヨットを見つけるなり。慌てて、生存者を確かめるべく単身勇気を奮い立たせ。ヨットの隙間から、ヨットの中央部、操縦室へと入って行った。

 身長14、7センチ。体重35グラムの“プルーラ”。彼女は去年の春、この星で産まれたばかりの85歳の雌畜であった。
 金髪(プラチナブロンド)の髪に、少し日焼けした薄茶色の皮膚。その容姿は何処時代の若者の“ヤマンバ・コギャル”にどこか似ていない事もない……。

 身体の表面を太陽光線から保護するために、オレンジ色の布製のバングルを上手に身体に巻き付け、緑の小さな腕輪に、金太郎ファッションを気取っている。
 背中に生えるトンボようの翼が、ほんのり電光色を帯びた美しい個体である。


 ヨットの内部には。ロングの真っ直ぐに腰まで伸びた金髪(プラチナブロンド)の髪に、象牙の如く真っ白の肌。高すぎる鼻。どうやら、ノルディック系のイースの若い男が、操縦席のコントロールバネルの前で、操縦席の椅子に座り込んだまま、反り返ったようになって失神をしていた。

 プルーラが見回すに、このヨットの乗客はどうやらこの男1人であるようだ。

 プルーラは、この若い男のイース人が、自分と同じ髪の形状と色と長さを持っていることに、一種親近感を覚えた。しかし、妙に高い鼻である。肌の色は真時に真っ白!!!!

 とにかくプルーラは、このイースの男の顔面を引っぱたいたり、蹴飛ばしたり、襟首を引っ張ったりもした。懸命のプルーラは、男を叩き起こそうとする。

 男は起きない……。

 もうすぐ夜が来る。夜になると、この男は、この星の寒さに凍えてしまうだろう……。
 ヨットは外部から炎上……。

 見れば、操縦席の隅に間隙が出来て、煙が出ている。
 プルーラは仕方が無いので、操縦席を見回した。

“緊急コール”“緊急脱失装置”“自動消火装置”……。

 プルーラは、「これだわ!!!!」と、咄嗟の自己判断の元に、この3つの緊急ボタンを、男の代わりに押してやった。

 ヨットの内部が瞬時にして、オレンジ色に変わる。
 半径20メートル、高さ7メートルの平べったいヨットがまるで、合わさった2枚貝が開くように、ばっくりと口を開いた。

 見る間に、ヨットの火が消え。遠くの方を凝視すると、これと同じタイプの別のヨットか、3台ばかり並んでこちらへ飛んで来る。

 プルーラは「この人。これで、助かったわ!!!!」そう思うと一安心し、

 男の側をふっと飛び立つと、終始最後まで、男が救助隊たちに起こされ、彼の仲間たちによって運ばれて行くのを、端からじっと見守っていた。




 あれから、(地球時間でいう所の)“2年”ばかりの月日が経った……。




 この星の世界樹を管理するフラワー・フェアリーたちは、世界樹に、ほんの少し生え出た小さい新芽に喜んだ。
 ちなみに、この星に住まうフラワー・フェアリーたちの寿命は長い。地球年数にして、800歳位だろうか??

 この星にあって、42年間は冬の景色に閉ざされるため、彼らはこの42年間は、同じ同じ恒星系の別惑星へ行って、同じような42年間の労働使役を行う。
 そしてまた42年後にここの惑星、ミッドガルドに帰って来るのだ。

 彼らは生涯を通じて労働を行う訳だが、このミッドガルドの春の間は、比較的仕事の少ない季節でもあった。

 それゆえ彼ら、フラワー・フェアリーは。この季節になると、特によく祭り事をして、集まって遊ぶ習慣があった。


“ホタル狩り”……。今年は、84年に一度。2週間ばかりの期間をかけて行う。いわゆる、日本で言う所の“お盆”。西洋の“ハロウィン”に相当する祭りかある。

 夜になると、土壌に丸く輪状に生え出た、きのこの櫓台を作り、その上で手をつないで踊りながら、音楽を奏でたり、歌を歌ったりして、世界樹の生え出た緑の新芽を祝うのである。

 それと同時に、この時期には。この星特有の昆虫“ランプホタル(地球のホタルに似た大型のホタル。倭人が乗れる程の大きさ)”が飛び回るので、薄暗い夕闇のようなミッドガルドの夜でも結構楽しい。


 また、この季節になると。ギムレーの館から、イース人の見物客たちもやって来る。

 そんなある日の、ホタル祭りの日……。

 2年ばかり昔に、助けてやった“イース人”の“金髪の男”の事を、プルーラはふと思い出していた。
『あの、男。何という名前だろう!!?? 今、どこに居るのだろう??!! そして、一体いくつ(何歳)だろう!!?? やはり人間は大きいなああ〜。毎日何を食べて生きているのだろう??!! 

 私たちは、昆虫や落ち葉に付いた、軟体生物の死骸を食べて毎日生きている……。それと、私たちは時々彼らから、乾燥した丸薬の食品(御糞。ミクソ)を貰う。あれは美味しいなあ〜。

 確か、私たちの“先祖”は2000年程昔に“地球”という星で産まれて、ここへ、イース人たちによって連れて来られたそうだ……。そして、もともとの私たちフェアリー族も、イース人たちと同じ身体の大きさをしていたという話だそうだ……。何だそりゃ!!??』



 あの、イース人の男は、ギムレーの館に住まうシステムエンジニアの1人であった。
 年齢はまだ27歳。800年を生きるイース人としては、まだまだ子供も同然である。

 彼はここ、ミラ星系の5番惑星で産まれ。専門学校を出て、直ぐにここの“ミッドガルド”に就職をして来た青年であった。

 また、彼は。プレブス(平民)の出身者であった。
 名は“ポール・アンダーソン”と言った。


 事同じくして。今、ギムレーの館に住まう。彼も同じ事を考えていた。
『2年程前の事だ……。私は“フラワー・フェアリー”と呼ばれる“倭人ヤプー”に命を助けてもらった。確か、タイム・スコープ(時間探索鏡)の記録によると。名前は“プルーラ”と言った……。

 ヤプーとは言え、恩人は恩人である。今日も、下界のヤプーたちの“ホタル祭り”だが……。一度、彼女に会ってみたいなあ……。』


 その夜。ポールは、ヤプーたちのホタル祭りを、独りで見物に行った。
 彼は、自動探索装置を巧く使い、プルーラをえもなく簡単に見つけ出す事が出来た。




 その後。さしても簡単に見つけ出されてしまったプルーラは、ポールの姿を確認すると、眼をまんまるにして驚いた。

 ポールは、ミッドガルドの夜の寒さに備えて、防護服を着込んでいたが、顔面はガラスように天蓋になっていたので、良く確認が出来たのだ。


 ポールが、プルーラの側ににしゃがみ込むと。プルーラは早速、裸の土壌に生えた、大きな1本のきのこの上に、すっくと独り立ち上がり、ポールに声をかけた。 
「ねえ。君どこかで会ったねえ……。」

ポール「そりゃあ会ったよ。2年前だ。君は私の命の恩人である。
 お礼が言いたくて、ここまで君を探しに来た。」

プルーラ「理知機だねえ。私たち“倭人”から見れば、あんたは“タイタン神(巨神)”と同義だよ。まさか、また会えるとは、夢にも思わなかった!!!!」

ポール「私は、天蓋(ヘルメット)をかぶっているから“サリバ(労励の唾液)”をあげられないけれども。あの時はありがとう。」



プルーラ「言葉だけでもう十分たよ。わざわざ君は、私にその言葉を言うために“天界(ギムレーの館)”から、こんな所に下って来てくれたのだろう??!! それなら、こっちからお礼を言いたい位だよ。ありがとう!!!!」

 プルーラは、その場でトンボのような翼をパッと開くと、宙に舞い上がった。
「今の時期は、ホタルが一番綺麗たよ!!!! 見ててごらん。私が、ホタルに乗ってみせるから!!!!」


 プルーラは、その場から少し離れた場所に飛び交っている、おびただしい数程のホタルの中の1匹を決めると、そいつの頭部にぴょんと飛び乗ってみせた。

ポール「面白そうだ!!!! 私も、出来れば乗ってみたい!!!!」
プルーラ「君だって、ヨットに乗っているじゃないか。」

ポール「そうかもしれない。でも君は“自力の力”で飛べるし。生きている虫にも乗れるから、うらやましい!!!!」

 すると不思議そうにプルーラは、ホタルの上に乗ったまま、ポールの顔の回りをぶんぶんと、飛び回りながら答えた。
「私たちはそのかわり、悪食だよ。虫の死骸や君たちの糞まで食べる。」

ポール「そうかもしれない、でも……。」

 ポールはそこまで言うと。その場で、黙り込んでしまった。

 プルーラ。心配そうに……。「どうしたの??!!」

 間もなくポール。
「否。何でもない……。そうだ、私の名はポールという。また会えるかなあ??!!」

プルーラ「そりゃあ会えるさ!!!! 私は、ミッドガルドにいる時期は、いつもここにいるって決めているのさ!!!! いつでもここに遊びにおいでよ!!!!」





 それから、半年後の事……。
“ポール・アンダーソン”たる“ギムレーの館”に勤務する青年が、こつ然と姿を隠したのであった。

 銀河警察のその後の調査によると、こ“ギムレーの館”にある“軍事用・科学施設”に置かれた、人体縮小機と、皮膚強化窯。それに、遺伝子組み換え装置が使われた形跡がある……。

 銀河警察官の独りが言った。
「彼なら、多分。これらのものを使いこなせるかも知れない……。それに最近の技術は、かなり進歩をしているから、人間の縮小をしても、寿命はまるで変わら無いらしい。」

 間もなく。タイム・スコープを使っての視察の後。警察の捜査は、途端、打ち切られるのだった。


 また、独りの警官が言った。
「飼い主もいない、ヤプー1匹のために、わざわざ銀河警察が動く事も無かろう。」と、 2001'2'28'



 追記。
 ポールの同僚の話によると。ポールは、仕事中によく愚痴をこぼしていたそうである。

 彼は、
「母は私に、母の知り合いの、卿(レディ)侯爵さまの“パラムア(男妾)”になるようにと、よく責めたてるのだ……。私は、他人のものなどにはなりたくはない!!!! 自由になりたい!!!! 自分の身体が、むしろ空気か、風にでもなれたらよいのに……。」


 その後……。
 身体の小さくなった、真っ赤なトンボの翼を付けた長い金髪姿の“ポール”が、フラワー・フェアリーの“プルーラ”と共に“世界樹の蜜”を楽しそうに集めている姿を、幾人かのポールの同僚たちが目撃したという話である……。
  


原文・2001年。
2009年11月 アップロード。






下の文字をクリック下さい


ACT3・6
第34話☆ΠΥΓΜΑΙΟΣ(倭人記)☆

★「真・家畜人ヤプー絵伝」の“INDEX・TOPページ”へ戻る★
★魔綺のエッセイ集「金玉食堂・改」へ飛ぶ★