○ACT2“真・家畜人ヤプー・リリスの帝国編”第44話○


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ACT3・13
★第44話★ΡΙΝ ΚΑΙ ΥΙΡΙΑΜ(リンと男神ウイリアムの書)★






ACT2“真・家畜人ヤプー・リリスの帝国編”第44話◎
◎ΡΙΝ ΚΑΙ ΥΙΡΙΑΜ(リンと男神ウイリアムの書)◎


 西暦紀元3970年。ヤプー歴1748年。9月17日。昼下がり……。
 シリウス星系・第8惑星“カルー”にて。




 首都心から、つと離れた郊外……。この辺は“ディオ・エジンバラ高原”と呼ばれる、緑に恵まれた自然公園である。
 そこの一角に“ヒフヒタス神殿”という神社があった。

 ちなみに“ヒフヒタス”とは何か……??! 実はかつての地球に栄えた。“古代ローマ”の、“火山と技巧の守護神・バルカン”の事である。またもって“ギリシャ神・ヘパイストス”の事でもある。つまりは、“ヘパイストス”の“英語読み”名称である。



 また、この神社は歴史が古い。これは西暦2520年(ヤプー歴紀元298年)に、6分儀座β星圏・第2惑星に工場及び、営業所を構える“有限会社、アクリス・アンド・ブラザーズ社”が、かの“アクリスの剣”が開発された頃に“社の献金”によって、建てられた建築物である。

 その建築物は、外装内装共に何かしら“バロック”“ロココ”“ビクトリア”王朝風でもあり。何かしらローマ遺跡の“グロテスク様式”のようでもあり。かのアテネのペリクレスの建てりし、地球の世界遺産“パルテノン神殿”のようでもあり……。しかるに“中華風”あるいわ“和風神社”でもあるように見えた。

 まず、神社の参道の前に立つと、手を水で洗い清めるべく、小さな噴水ようになった場所があり。

 またも、神社の入り口には、日本建築風に“鳥居”があり。それを越えるとすぐに、現代“ギリシャ・エーゲ海クルーズ”の“リムノス島・ヘパイストス神殿”で見るような。否。それより遥かにでかい!!!! ブロンズ製の高さ100メートルもあろうかという“巨大ちんこ”が、大空を目指してさんぜんと伸び上がり、参道真横の両端に2個並んでいた。


 クララ伯爵の護身畜“リン”は思った。
『ちんこのこま犬や〜♪』

 神殿本体自体は。ギリシャ“パルテノン風”で、金銀の細工で飾られている。
 参道は幅の広い真っ直ぐの砂利道で出来ていて、その外部は、一面芝生で出来ていた。

 この庭先のデザインは、どことなく、19世紀後半の“イングランド貴族の庭先風”……。
 円錐形の針葉樹木が、向こうの方に点々と並び。黄楊(つげ)の低木が、迷路状に、くにゃくにゃと並び植えられ、綺麗に剪定され、遠くの方まで延びている。

 技とらしく植えられた“銀杏の木”……。“桃ノ木”“桜の木”……。
 不細工に重ねられた“石灯籠風”置物……。鶴と亀の軽石で出来た置物の群。そして、変な形の大きな石が、その回りに点々と並ぶ。

 リンは思った。
『これは、和風の“ロックガーテーン(石庭)”のつもりや。やはり、白人はセンスが悪い……。シュウルや……。』
 一応、そのへんは古代地球の“和風の庭先”を、イメージでもしているのだろう……。

 リンはまたも思った。
『“アンナ女神”の庭先の方が、遥かに美的センスが良かった……。どっちが“猿”やねん“ロックンロールショー”やで。“白人”の“猿真似”て、えげつないわー。』



 リンの股間に引っ付いている。グリップ付き鎖を、ウイリアムが握ったまま。つかつかと神社のすみにある、手を清めるための、噴水場まで歩いて行くと。石製の獅子の口からどうどうと流れ出る水で手を洗い、自動瞬間手乾燥機の前に、手をかざした。

 ふとウイリアムが、リンを見やると。
 リンは、口をあんぐりと開け、ぼんやりした表情で、ブロンズ製の“巨大ちんこ”をみつめている。

 ウイリアムが手を洗うために手放した、鎖付きグリップが、リンの股間に引き戻って、まるで“リンのちんこ”のように見える。


 ウイリアムは、現在“ロー・ヤプー”の姿に戻ってるリンに言った。
「ここは変な所だろう……。イースには、こんな変な“観光名所”もあるねん。僕思う。ここの建物は、絶対“設計ミス建築物”や。」


 実の所。今のリンとウイリアムの2人っきりであった。
 現在、リンの主人クララは、ネアンデルタールハウントのペロの方を連れて、ポーリーンと2人きりで、デートへ出かけている……。


 ウイリアムが再びリンに言った。
「結婚するて、寂しいなあ〜。主人(クララ)は今、外出中で。当の僕は、昼間っから家庭に棄おったらかしにされてる……。
 少し僕。“結婚するのん”早すぎたかしらん??! おかげで僕……。“犬”の“散歩”係や……。

 おお〜寂しい。多分、姉さん(ポーリーン)と主人(クララ)は今。大人のレジャー施設で、あのでっかい“アンナ御用達・逸物”を使って“にゃんにゃん”をしてる頃やねんで〜。」


 ウイリアムがリンを見ると、リンは黙ったまま、まんじりと笑んている。
ウイリアム「何かしゃべれや、お前。“英語(イース語)”しゃべれるんやろう??!」

リン「“英語”はあんまり得意やないねん……。ドイツ語だったら、どーにかなるで。」
ウイリアム「それだけ話せたら十分や……。なあリン、家族会議や……。独りきりになったら“結構しゃべれるヤプー”て、主婦(ウイリアム)にとっては結構“諜報するんや”で。

“セッチン”も“スビツーン”も、もの凄い“無口”や……。“倭人たち”とは“意見”が合わん、会話はいつも“一方通行”や。

 お前だけとは、何かしゃべれそうな感じや……。ああ、そうや……しとうなってきた〜。なあリン、僕の“小便”呑むか??!」


リン「何でいちいち、僕に“呑むか??” と言って聞くのだ??!“呑め!!!!” と言って“命令”は、しないのか??!」
ウイリアム「否。お前は一応、クララの所有物だから……。」

 リン思う。
『母ちゃん(クララ)が、怖いねんな……こいつ。』
 リン。わくわくしながら、「呑ませてくれや!!!! 温か〜いの……♪」



 間もなくしてウイリアム。真っ白い長いちんこを、ロングスカートのすそを“びらっ”と、めくり上げて、そいつをぺろりとリンに見せつけて言った。
「はい。あーん♪」


 ウイリアムの“股間”から“パピューウム・コロン”の“花の香り”が“ぷん”とする。
 リン思う。
『おお♪ 股間から、あの時の“背骨を折られた時”と“同じ香り”がする……。』

 リンがすっぽり、ウイリアムのスカートの中へ隠れ込んでしまう。

 リンの喉の奥にずぶりと、ウイリアムのちんこが差し込まれる。
 一瞬“吐き気”覚えるが、耐えるリン。「う"!!!!」

 どうどうと、しょうべん。否。ウイリアムの“御聖水”が、リンの胃の中に流れ込んで行く。

 リンの胃の中が温まる……。

 リン思う。
『ちんこの付け根っこまで、つつ込んどるでこいつ。ああ……♪ でも、何か気持ちいい……。胃。胃が温か〜い♪ それに“ほんわか”するう♪』


 ウイリアム思う。
『こいつ。本当は“ヤプー族”とは違うのだったのたよなああ〜♪ 何だか、胸の奥が“きゅん”とする♪ ぼ、僕は実は歴然とした“同種族”の“口腔内”へ、自分の“ちんこ”を差し込み、侵しているのだ。ああ……♪ 普通“同種”にこんな事したら、法廷でもの凄い“罰”を受けないといけないのにい〜、ああ♪ 僕って、もの凄い“犯罪者”……。』

 おおよそ300CC程の“御聖水”が、リンの胃の中に収まった。


 しばらくしてリンは、何か、ほろ酔い加減で、くらくらしているようだ。
 それを見ていて、ウイリアムはわくわくしながら思った。
『おっ。胃の中に“アルコリノゾリゲン(酒精転化素・小便が胃の中で酒に変わる)”加工を施されているな!!!! こいつ、僕の“小便”に“酔って”やがる!!!!』

 自分のちんこを無防備にも、リンの口腔内に差し込むウイリアムの神経は、もうすでにリンを信頼しきっているようである。何せ、この“ロー・ヤプー”たるリン。一度は自分の“ドミナ(女主人)”にさえ、自分で手にかけようとした位の“危険物”ヤプーであるのに……。


ウイリアム「リン。僕の“小便”は、君の胃の中で“アルコール”に変わるのだ。」
リン「ちっとも知らなかった……。クララの“御聖水”には、ぜんぜん酔わなかったのに。ああ。ごちそうさまでした……。僕はしばらく“酒の味”まで忘れていたようだ。」

ウイリアム「多分……。君の胃の中は、最近になって加工させられたのだろう。おい、リン。そのまま酔っぱらったままでいるなよ!!!!」



 ウイリアムは、リンの股間にひっついたグリップを手に握り取ると。ぐいーっと引っ張った。延びる延びるリンの、引き鎖。約2メートル。

 ウイリアムが、リンを引っ張りながら神社の方へ歩いて行く。そそと、ウイリアムの側に寄り添いながら歩いて行くリン。

ウイリアム「おう。“ヒフヒタスの神殿”!!!!“ヒフヒタス様”!!!! 僕の“おチンチン”をうんと丈夫で元気にしてください!!!!」

 神殿の前で手を合わし、その場にひざまづくウイリアムを見ていて、リンはふと不思議に思った。
『あれえ〜??!! 自分たちを“ロード(神・ゴッテス)”とまで、称する“イース貴族”か、別の“ロード”を崇拝している??!』



 間もなくしてから。ウイリアムが独り言を言ったのか、それとも、リンに言ったのか良く解らないように、こそこそと話をし始めた。
「ここの“神様は”ね〜。僕んちの遠い“ご先祖様”なのだよ。“技巧と生殖”の神様なのた!!!!“ちんこ”の守り神様なのだ!!!!」

 リン。こそっと言う。「どれくらい古いの??!」
ウイリアム「紀元前……2300年位だろうか??! そー6200年位昔や。」
リン「古いやん。」

ウイリアム「うん♪ 古い。」

 素直すぎるウイリアムにリンは、奇異に思った。こいつはクララに“おかま”をえぐられたせいだろうか??! それとも、この男がコトウィック家の“主婦(主夫)”となって“一発こいた後”であるせいだろうか??!
 リンは、始めてウイリアムと会った時の頃の、ウイリアムのあの、刺々しい感情の起伏を起想して、その豹変ぶりにびっくりしてしまった。


『イース世界の童貞は。古代地球の処女の如く“刺々しい性格”であるのやもしれぬ。』
 リンはふと、そういう風にも思った……。

リン「ご主人。僕も、ご主人様の“ちんこ”の健康を祈ったるで!!!!」
 リンもそう言うと、その場に“ヤプー座り(正座)”して、ご神体に手を合わせた。

 ここのご神体は。片手にかなとこ、片手にとんかちを持ち。長い髭をたくわえた中年白人男性の像で。高さは、外に立っている2体の“巨大ちんこ”と同じような大きさで、高さはやはり100メートルだろうか??! 神像は神々しく、黄金象牙で造られている様相で、ロングスカートに王冠姿で、神像より遥かに大きな、巨大な王座に鎮座していた。


 ウイリアムが嬉しそうに、リンに言った。
「有り難ううー!!!!」



 リンはまたもや。『こんな素直な男の“うんこ”だったら。食べてやっても良いかもしれぬな……。』とも、つい思ってしまうのだった……。

 またも、祈りを唱えるリンに、ふとウイリアムが言った。
「お前……。リン。僕が、お前に、こんな事言うのは可笑しいけれど……。お前がもし。もしも、“ヤプー”でなく、“イース人”だったらどうする??!」


リン「そりゃ嬉しいわい!!!! しかし、現実は現実や!!!! しかしまあ〜。“ヤプー”も、慣れれば“悪くない”ものだねえ〜。」
ウイリアム「え"??!! 悪くない??!」

リン「厳密な所……。“クララ女神”と、より“親密”になっているという感じだ!!!!
 だって僕。女神の“御糞”まで頂いたんだぜ!!! 地位も名誉も財産も、皆かなぐり捨てると、そこには、女神が僕を見下ろす“顔面”と。最も嬉しい恥ずかしい“尻の割れ目”がそこあったのだ!!!! 

 僕には今現在“普通の夫婦”の付き合い以上の関係になっている!!!って、感じがする!!!!」

ウイリアム「そうか、それだったのか……。僕が、君に対する“嫉妬”の原因は……。」
リン「どうかした??! ご主人??! 僕はただの“家畜”だで、“猿”だで。」

ウイリアム「僕。ようやく、姉さん(ポーリーン)の“主婦(主夫。ロバート)”が、描いていた、あの“絵(家畜馬・ユキを描いた)”の意味が理解で来たような気がするよ。あの“乗られる喜び”……。」
リン「ああ、あの“雌畜・ケンタウルス”の“絵”ね。“マックさま”の乗っていた。」

ウイリアム「雌畜が、マックに乗られて、重くて苦しそうだったが、いかにも嬉しそうだった……。」
リン「マックさまが、か細い“雌畜”に乗るには、もう体重が重すぎるのだ。なれるものなら代わりに、丈夫な僕が“雄畜・ケンタウルス”になってあげたいねえ〜。」

ウイリアム「それて“本心”なのか?? あいつは歳のわりに、結構重いぞ!!!!」
リン「本心だで。僕はもうすでに“ご主人”の体重を体験してるぞ!!!!」

 ウイリアムは、その場でしばらく黙った。
 そして、しばらくして、リンの目をまんじりと見やりながらぼそりと言った。
「リンなあ、リン。お前はなあ、実は“イース人”なんだ。“ヤプー”じゃ無いのだ。実は、“猿人・クロマニヨン”の子孫じゃ無いのだ……。」

リン「え"??!!!! ご主人〜。冗談は無しにしてくださいよ!!!!“ヤプー”をからかうものではありませんよ〜。」

 ウイリアム。それでも、真時にリンの目を見つめて言う。
「否。……実はそうなんだ!!!!」

リン「……??!! さっきご主人。僕に、美味しい“御聖水(ネクタル)”を呑ませてくれたじゃありませんか??!! ご主人はまるで“アポロンさま”のように格好が良くて、僕はまるで醜い“パン”のようです。“容姿”や“格好”を見ただけでも、“神様”と“家畜”ほどの違いが有ることは歴然としていますよ??!!」




 するとウイリアムは、けらけらと笑いながら言った。
「何言ってんだか……お前は。??!!“パン”も立派な“ロード(神様)”じゃないか??!!
“牧神さま・パン”ちゃん??!! なんなら、お前を“パン”ちゃんと呼んでやろうか??!!」

リン「え"??!!」

 ウイリアム。ほんのり頬を赤らめながら……。
「僕も、君に“ちんこ”をしゃぶってもらって、気持ちよかったよ……。」

リン「え"??!!」

ウイリアム「嘘はこれ以上、ついてはいられない。これは僕の“良心”に反するから……。正直に話すけれども……。君は“パラレル世界”の“人類”であるようだ。僕たちは“M22”世界の“人類”。君とクララは“M24”世界の“人類”。事実関係を知っているのは、僕とポーリーン。セシルとドリス。アンナと女王陛下だけだよ。」
リン「うほ♪ 女王陛下!!!!」


ウイリアム「陛下は、ふところの大きい人だ。何でも言える人だ。それゆえに、嘘やだましは良くない。彼女こそが“イースの秩序”なのだからね……。
 なにも知らないでいるのは、リンとクララと僕らの回りの貴族連中だけ……。だからこれは“内緒話”なんだ。」

リン「僕には良く解らないものだけれども。“パラレル世界”って何なのだ??!」
ウイリアム「あー。これだから“古代人”は困る……。“平行世界”の事だよ。これは“τ(タウ)の“6次元空間”を、僕たち“イース人”が自由に操れる時代になってから、発見されるようになった事でね。

 君たち20世紀の人間が、経験をした事も無い以上、解らないのは当然だと思うけれども。ねえリン。僕たちが“時間飛行”が“可能”なのは理解出来るよね。それを“縦の一直線”と考えてごらん。

 パラレルは“横の一直線”なんだ。
 つまり、鏡を向かい合わせにすると、同じものが“永続”して、限りなく並んで見えるはずだ。あたかもその様子が、そのように見えることから“辺鏡世界”とも呼ばれている。」


リン「しかし、それでは、皆同じ“世界”の連続体のはずだぞ!!!!」

ウイリアム「うん。解りが早い!!!! 良いぞ!!!! たけどね、実際は何かが少しづつ違っているのだ。例えば、実は僕も“リン”の事を“ネアンデルタール”の末裔だとばかりに思い込んで、勘違いしていた。

 しかし、自分が、じかに“別のパラレル世界”の“人間”とつき合ってみて、その後。しっかり調べてみると、実際の“リン”の“プラスミド”は“イース人”のものだった……。実際は、何かが違っていたのだね。」


リン「それをどこで知ったの??! 僕には、何も言ってくれなかった!!!!」

ウイリアム「時空艇“グレイシア(氷河)”で、遭難した、姉さん(ポーリーン)の“ヨット(小型時間艇)”の遭難信号を追跡した時に、まず、始めに“パラレル”と気づいていた。そのあと、アンナ女史の“時空飛行島・ラピュータ”の中で、リンが“ネアンデルタール”で無い事が判明した。

 このぶんでゆくと、君たちのパラレル世界の“M24世界”の同族たち“日本人”も“イース人”と言う事になってしまうのだそうだ。

 何だか可笑しいだろう……??! それ所か、過去にあったはずの“第3次世界大戦”すらも“M24”世界には実際には、無かった事になるのだそうだよ……。」


 リンは呆気にとられた。そして問うた。
「クララ女神から、少し前に聞かされたよ……。前史の地球は紀元前20世紀の末に、一度滅びたって……。だから、今の地球は、あんなに人口密度が低いんだって!!!! 地球は“辺境惑星地球”なのだって!!!!」

ウイリアム「君たちの“24世界”は滅びていない……。安心しな。
 僕らが現在、男と女の立場が“封圏社会”そのままに逆転してしまっているのは、その頃に“男”が侵した“罪”による“罰”なのだ。

“男が戦争を起こし、地球を壊してしまった。”そのせいなのだよ!!!!
 でも、おかげで今のイース世界は“蟻”か“蜂”の国家の如くに“平和”なのだ。

 イースはこれから先も、多分“時間が止まった”“永遠の世界”そのままの姿で“存続”をし続ける事だろうね。
 これは。僕たちイース人が、みずからに選んだ“道”……。」


 間もなく、リンは。頭を落して、悲しそうな声でぼそりと答えた。
「どうしよう……。」

 瞬間。リンの悲しそうな表情を見ながら、ウイリアムが静かに言った。
「ごめんねリン……。黙っていて悪かった……。君の事を知りつつも、それを隠滅したままで、君をずっといじめ続けてしまっていた……。
 僕ら幾ら責めてくれても良いよ。もう僕。ここまで来たら君に殺されても良い……。」


リン「違うねん。イースの世界は“バラモン教世界”の如く“超封権社会”だろう……。
 僕は“モンゴロイド”だから、ここではまぎれも無く“下級民族”なのだ。そうなると、僕は、クララと一緒には、いられなくなるよ!!!! 僕は“ヤプー”のままで十分良かったのに……。僕の“運命”は本当に“意地悪”だ!!!!」

ウイリアム「ねえリン。君は、自分が“ヤプー”であることに恥じてはいないのかい??!」
リン「恥じてはいない。もとい、僕は“家畜”に徹する事で、“目”から“うろこ”が、落ちたくらいだ。
 ねえ、ウイリアム。君と僕の“秘密”だよ。“クララ女神”には言わないで!!!! 僕をしばらく“ヤプー”のままでいさせてよ!!!!」



ウイリアム「じゃあリン。君は、クララの愛人(男妾)でもなれれば、良いじゃないか??!
君の種が残せるよ。それに、そうなれば君は晴れて“準男爵”にもなれるよ。」

リン「うん。僕は“ヤプー”で良いのだ。クララ女神の最も近くにいられるから……。」

 リンの言葉は、ウイリアムには実に以外だった。
 しばらくの間。ウイリアムの目は点になった。



 間もなくして、ウイリアムが嬉しそうにリンに返した。
「ふん!!!! 家畜リン!!!!“愛犬”リン!!!! リンチンチン!!!!……のちんこ。
 本当に良いのかい??! お前は本心嬉しい奴だな。ふふふ♪」と……。 2001'3'14'

 
 

原文・2001年月。
2014年4月 アップロード。





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