“家畜人ヤプー・リリスの帝国編”ACT1・第7話、第8話
地球西暦3970年……。
「この子、とてもいい子よ。優しい顔をしているわ。良い家畜になりそうね……。」
ヤプ−を専門的に診る、専門医。つまり“ヤプ−獣医”の独りが、“リニチロ”の姿と表情を一目診るなりそう言った。
ここは、ヤプ−の健康を専門に管理する、ヤプ−専門の医療施設である。
施設は、ここジャンセン家の、地下室の中に備えてあった。
獣医の別の独りが言った。
「24時間以内に“ショック・ファング(衝撃牙)”の解毒剤を打ってやらないと、廃畜になっちゃうからな、急がないと!!」
“ショック・ファング”から出る“毒”は一種の、抗アドレナリン性のある覚醒剤である。
これは、いわゆる“速効性の神経毒”であり、早期に解毒を行わなければ、やがて被験たる“畜体”の神経が破壊され、自己の自由意志が失われてしまう恐ろしい薬物である。
現在のリニチロは、この薬物のおかげで、体中の五感は鋭敏になっているのだか、自分の自由意志で自分の身体を動かす事が、まるで出来なくなっているのである。
立ち上がる事、座る事、歩く事、全てがポーリーンの指示命令にしたがって、自分の動作が制限され、自分の意志とは全く無関係に、身体を動かさされていたのであった。
1969年。タウヌス山脈の山の中で、リニチロとクララが共に、眼の前で山小屋を、謎の宇宙船の不意の不時着によって、壊される所を目撃して以来、あれから約4時間が経過する。
当初リニチロは、その不時着していた宇宙船の中で失神をしていた“未来人・ポーリ−ン”を目撃し、その後、ポーリ−ンを警護していた“ネアンデルタール・ハウント”と呼ばれるヤプ−のサイボーグ“人面イヌ”に、突然、何の前触れも無く、その牙(ショック・ファング)に噛まれ、虜の餌食となってしまっていたのであった……。
実はその“人面イヌ”の牙には、毒性があったのである。
獣医が、言葉続けた。
「解毒剤を作っている間に、“ハイパノダ−マ・プレス(皮膚強化処理・これをすることによって、気温の変化に耐えられ、なおかつ強い衝撃に対して強固な皮膚になる、汗もかかなくなる)”と、“エンジン虫(学名・アスカリス・ぺガスス、一種のサナダ虫である。これを畜体の体内で飼育していると、粗食に耐えられる身体になれ、なおかつ糞尿をしなくても良い身体になれる)”の寄生処理を行っておこう。」
ちなみに、“ハイパノダ−マ・プレス”は、棺桶状のカプセル(皮膚窯・スキンアプン)に“被ヤプ−”を入れて、そこに薬剤を流し込み、30分程全身を、高熱によってあぶる処理をする。
なお、“エンジン虫”は直接、成虫のものを“被ヤプ−の畜体”の口腔から挿入する。
エンジン虫は、長さ約7メートル、太さ約2.8センチ程度の大きさで“被ヤプ−”の腸管粘膜壁に、ぴったりと癒着し、腸管の一部として腸壁に馴染んでしまうので、寄生されたあとも“異物感”は無い。
これらの作業は“ヤプ−”が生い先、“全裸”でイース人達に、家畜として飼育され、利用され、少々乱暴にあつかわれても“傷病に至らない”ようにという、“ヤプ−”に対する“恩情的思索的配慮”である。
リニチロには、これら一連の“医療的行為”の意義が全く理解出来ず、ただ恐怖と孤独と奇異の感覚を持って、鳥肌を立てながら、ヤプ−獣医師達のされるがままになっていた……。
原文・2001年2月3日。絵・文の写し・2003年1月21日製作。
家畜人ヤプー・リリスの帝国編 ACT1・第8話
★ ΘΕΟΣΑΙ γ´(テオッサイ トリア・神々の宴2)★
太陽より美しく。
黄金より見事なる館(やかた)が
ギムレ−にたてるを
我は知る。
そこに忠実なる人々が住み
とこしえに幸福を味わう。
(北欧神話「エッダ・巫女の予言〔64〕」より)
地球西暦3970年……。
(ヤプー暦紀元1748年……。)10月13日。
リニチロが、ヤプ−用の医療施設の中で、なされるがままの恐怖と戦っている頃。
一方クララの方では、ポーリ−ンの家族達に囲まれ、彼等から暖かい歓待を受けながら、優雅なる時間を過ごしていた。
ここは、偏狭なる惑星……。かつての地球であり、ここは、古代ローマの遺跡がたんたんと並ぶ、シチリア半島の中央当たりにあるトスカーナ地方。
“ポーリ−ン・ジャンセン侯爵の邸宅”は、その中でも特に海岸沿いにある、いわゆる“ヴィアレッジオ”と呼ばれる高級別荘地の中にあった。
クララは、その邸宅の海が良く見える部屋に設えられた、豪華な来客用の居間の一室に招かれながら、上品に鎮座していた。
間もなくすると、突然、いかにも人なつこそうな“コンゴウインコ”が、部屋の角に居て、
「“ソ−マ”、“ソ−マ”、“ソ−マ”の時間でーす♪」と、さも嬉しそうに歌い出した。
来客用の居間の中央あたりには、半径約4メートルばかりもあろうかという、藍色も美しい巨大天然サファイアを平たく磨きあげた丸テーブルが置かれており、その回りに“ポーリ−ン・ジャンセン侯爵”“侯爵皇女子・ドリス・ジャンセン”“伯爵夫人・セシル・ジャンセン”、その小姑“伯爵家子息・ウイリアム・ドレイパア”。それに20世紀からの飛来者“クララ・コトウィック伯爵”の5人が座っていた。
間もなくすると、“緑の奴隷・グラウコス”の女達3人ばかりが、銀製品のポットと、サファイアをくり抜いて作ったガラス製品風で、銀の把っ手と飾り底の付いた、粋なカップと、ソーサーを5客ばかりキャスターに乗せて運んで来た。
キャスターは床から、8センチばかり宙に浮かび上がった形で、水平に滑って来る。
間もなく“緑隷(グラウコス・スレイブ)”達は、手際良く5人の前に飲み物を並べた。
ちなみにカップとソーサーの底には、銀を平たくのして張り付けてあり、ジャンセン家の家紋、“双頭の鷲”の姿が惨然と打ち出してあった。
ドリスがクララに言った。
「貴女は20世紀の地球で迷子になって、しばらく記憶を失っていたと、姉さんから聞かされたわ。私、貴女が気の毒に思う……。だから、何とか力になってあげるわ。それに貴女は、間違い無く“貴族”よ!! 私。貴女を始めて見た時から、そう確信したの!!」
すると、ウイリアムも続けた。
「もちろん!! 僕も探しますよ。クララさんの出生の星をね!!」
ドリスが言った。
「“ソ−マ(霊茶)”、飲みましょう。体力と一緒に記憶の方も、しっかり回復するかもね!!」
テーブルの中心に、砂糖つぼと、スプーンを一本肩に担いだ小人が一匹立っていた。
すると、ポーリ−ンが、小人に指図をした。
「私が2つ、兄が2つ、そうね、お客様には3つが良いかしらね……。」
ドリス「私も2つ!!」
ウイリアム「僕は、無しでいいや!」
小人は身長15センチばかりあろうか……?
小人は、ふわりとしたアンティーク風の大きく長いスカートに、衿と肩にフリルのいっぱい付いたエプロンと頭巾をかぶった、肥満で、笑顔の可愛い中年の黒髪女性である。
間もなく小人は砂糖つぼから、両手でスプーンを抱え込むようにして、砂糖を一杯づつかき出し、次々とポーリ−ンの家族達のカップの中に、粉砂糖をさらさらと入れていった。
かき込む小人のスプーンの柄先には、一個の可愛い鈴が付いていて、小人がスプーンを動かすたびごとに“チリチリ”と快い音を響かせた。
クララが、小人の姿に眼を見張りながら言った。
「まあ!! 素敵!! どんな機械仕掛けになっているのかしらね?!」
するとドリスとウイリアムが驚いて、お互いに黙って眼と眼を見つめ会うと、
ウイリアムがクララに言った。
「機械なんかじゃありませんよ、これも立派な“ヤプ−”ですよ。先程、“時空艇の中”で御覧になられたでしょう?! あれと同じものです。……ほらこれは、他に料理の塩や薬味にもよく使っていたでしょう?!“矮人ヤプ−”ですよ。」
一瞬、クララは黙り込むと、しばらくしてからまたしゃべり出した。
「そ、そうそう、そうだったわね……! これも“矮人”だわね……。」
そこでポーリ−ンが、笑みながら、口を挟んだ。
「これは“食卓用矮人ヤプ−(テーブル・ピグミー)”よ。“スプーンおばさん”と、呼ばれているタイプよ。」
すると、セシルも口を挟んだ。
「“矮人”は、元来の“天然奇形ヤプ−”に、少し手を加えて造った、“人工生命体”ですよ。大抵は“普通の人間の12/1に縮小された”物です。寿命はせいぜい5年程度のものですが、かなり知能は高くて優秀なんです。働き者で役に立ちますよ、それに何と言っても、“矮人ヤプ−”は可愛らしいでしょう。」
焦ったクララは、間の置きどころに困り、皆が嗜(たしな)んでいるソ−マを一口飲んでみた。
ウイリアムが言った。
「クララさん、“ソ−マ”は別名“人類愛の密”とも呼ばれています。これは、“ミッドガルド星”にのみ生える、巨大樹木“ユグラドシル”の“花の実”から採れるのですよ。これらの実は、年に一度“数万の花”が咲く時に、背中にトンボようの翼を生やした“花妖精(フラワー・フェアリー)”達に集めさせるのです。もちろん“花妖精”も“矮人ヤプ−”の“変異種”ですがね。」
するとドリスが嬉しそうに、クララに“コンゴウインコ”の籠(かご)を指差して言った。
「あの鳥籠の中にも、“矮人ヤプ−”が入っているのよ、掃除をしてくれるの!!」
その後、ドリスは明るい窓際に並べてある観葉植物の小さな花壇の中へ、そっと手を入れると、その中から一匹の“矮人”を手の上に乗せて、クララのそばに運んで来て言った。
「見て!! これも“ヤプ−”!!“花矮人(フラワー・ピグミー)”って言うのよ。」
ドリスが、手の平の上に乗せて持って来たものを、クララが覗き込むと、まるで古いイギリス地方の童話に出て来る“ノーム姿”の矮人が、ちょこんと一匹乗っていた。
地球西暦1969年10月13日
(ヤプー暦・紀元前253年)……午後。
直径1メートルの円形の外枠に、いかにも丈夫そうで、なおかつ床表面が柔らかく作られた、環状の“闘技用リング”が備えてある。
ここは、“矮人(ピグミー・ヤプ−)”の闘技場である。
そしてここは、“巨大時空宇宙艇・グレイシア”の中である。
クララと、ポーリ−ン侯爵一行は、彼等の住まう“紀元3970年”へと戻る旅の途中、わずか2時間足らずの合間にも、ここグレイシアの艇内で、戯れに、矮人達の闘技を観覧中であった。
この“闘技リング”は、その輪の大きさを10メートルから40センチまで自由に変えられ、その形も三角、四角、五角、円形、楕円と、自由に変わるように出来ている。
8畳ばかりの大理石模様のテーブルの上に、いくばくか10センチ程度の深さのくぼみが備えてあり、リングの形態、大きさによって、その10センチばかりのくぼみは、その深さを水平に保ちながら形が自在に変化する、そしてテーブルの縁の形も壁状、ロープ状と、もちろんリングの形式によって変形する。
これを、“矮人試合(ピグミー・ファイティング)”用の“闘技リング”という。
中央のくぼみの中へ、選び出した“矮人選手(ファイター)”を置いて、互いに命を賭け戦わせるものである。
格闘技や選手は“矮人選手バンク”の中から自由に選び出せる。なお、選び出されるべく“矮人選手”は、普段は個別に“ハイパー・スリープ(人工冬眠)”状態にして、その個体の寿命が止められ、必要に応じて“解凍”し、使用される。
ちなみに“矮人”は、平均寿命が5年と極端に短いため“ハイパー・スリープ”は必須不可欠な処置である。
“格闘技”がさまざまであるならば、“選手矮人”もさまざまである。
ドリスとウイリアムが、格闘場の中央の立体画像に紹介される“矮人メニュー”の中から、それぞれ好みの“格闘選手”を選び出した。
実はドリスとウイリアムには、“矮人”を戦い会わせる理由があった。
近々、クララ伯爵が、“イース帝国女王様”に“拝謁”するために、イースの本星、シリウス星系の首都“アベルデーン”へおもむくと言うので、それぞれに“アベルデーン”に持つ別宅で、クララ伯爵の“歓迎パーティ”を開こうと言うのである。
そこで二人は共に、“主催者候補”としての権利を主張しあって譲らない……。
それゆえに決着は“矮人試合”で付けようということになったのである。
試合は、剣術、ボクシング、空手、馬上試合、ローマ式異種格闘技……他。バトルロイヤル、個人戦他。正に選手及び、試合方法にいたるまで、全て自由施行である。
ドリスが、全身に甲冑を着け、手に盾と巨大鎌を持つ“蛇女・エキドナ(下半身が蛇、上半身が女)”と“古代ローマの人神・ヘラクレス”を選び。
ウイリアムは、古代バビロニアの“妖獣・グリフォン”と、古代イースの霊獣にデザインを加えたもの“3頭ペンドラゴン(翼のある火吹竜)”を選び出した。
大試合になりそうである。
それゆえに“リングの形状は直径10メートル”、最大の大きさに引き延ばされ、“球形のグランド”に“透明状の超強化型半円形丸天蓋”を取り付けた。
ゴングの音と共に、殺伐たる試合が始まった。
全長3メートルばかりの長さを持つ蛇女、“エキドナ”の身体が大きく宙を舞い上がると、大鎌が全長3メートルばかりの大きさの“3頭ペンドラゴン”の首2本と1枚の翼を瞬時にしてはね飛ばしていった。
“3頭ペンドラゴン”は、言わば東宝映画の“キングギドラ”のような姿をした、黄金の巨大竜である。“3頭ペンドラゴン”は、“エキドナ”に不意を食らわされたのか、口から火を噴く暇も無かった。
“ヘラクレス”の身長は約25センチである。彼は、全長1メートル程もある“グリフォン”の首根っこを押さえ込むと、ぐいぐいと締め上げて行く。
“グリフォン”も“ヘラクレス”、“エキドナ”、“3頭ペンドラゴン”皆同様の“矮人ヤプ−”達である。
それゆえ、どれにも“顔面”があり、皆一応にして“日本人の人面”を持っていた。
“グリフォン”は、胴体と後ろ足がライオンであり、前足と翼の部分が大鷲の姿である。
“グリフォン”は“ヘラクレス”の身体に比べて、はるかに巨体にかかわらず、悪戦をしいていた。
“彼等”は一応にして“1/12、生体フィギャア”であるゆえに、それは相当な巨体であった。
試合の途中で、クララがドリスのたずねた。
「これらも皆“ヤプ−”ですの……?」
すると、ポーリ−ンの兄セシルが口を挟んだ。
「そうですよ。“ペンドラゴン”は“矮人ヤプ−”の“3っ子のクローンを、サイボーグ化”したものです。“グリフォン”も“矮人ヤプ−”の身体に、“鷲”と“ライオン”の遺伝子を融合させて造り出した、いわゆる“キメラ体”です。“エキドナ”も“キメラ体”です。“ヘラクレス”も、“遺伝子操作”によって造り出した強力な骨肉を持った“超矮人ヤプ−”です。どれも皆“好戦的”な性格を持つ“矮人ヤプ−”ばかりを選別して、遺伝子的に人工的に造り上げた、“イース帝国屈指”の品種改良型、“バイオテクノロジーの粋”です!!!」
ちなみに、ポーリ−ン侯爵の兄、“伯爵夫人、セシル・ジャンセン”は、イース帝国貴族、“メアリ・ドレイパァ”の夫人であり、“家畜人文化史の博士”であった。
ポーリ−ンの義弟ウイリアムが、ドリスに言った。
「“ヘラクレス”はねえ〜。力ばかり強くて、頭の悪い選手だ!! 見ててごらん。僕が絶対勝つのだから!!!」
間もなく、ドレイパア側の選手達が、やや有利になった。
と、いうのも“ペンドラゴン”が“エキドナ”の持つ大鎌を蹴り潰すと、残った一つの頭が猛火のごとく火を噴き出し始めたのである。
4人のイース人達が、矮人試合に見入って、熱中している最中のこと……。
部屋の隅っこから、一匹の“奇形ヤプ−”がちょこちょこと這い出して来るのが見えた。
クララは、そいつの事が少しばかり気になったのか、まんじりとそいつを見つめている。
その“奇形ヤプ−”は、裾の長い、ピンク色の古典中世ヨーロッパドレスを着ているセシルのそばにそそと寄り添って行き、ぴらりとセシルのドレスの裾をめくり上げ、セシルのドレスの裾の中へ入り込むと、セシルの“尻の当たりに、ぴったりと頭を密着させ”るような体制をとった。
……“セシルのドレスの裾の中”で、何やらもそもそと“奇形ヤプ−”が作業をしている。
3分ばかりの時間が経つと、そいつは、今度はドリスの方へつめ寄って行く……。
クララが、わき眼もふらずにじっと“奇形ヤプ−”を見つめていると、今度はドリスは“奇形ヤプ−”の前に“又を大きく開いて立ち、口笛を一回吹いて”みせた。
すると、見る間にドリスの“ズボンの股間の当たりが丸く開いてゆく”、ドリスはパンティ等という類いの下着は一切、履いてはいない。
ドリスの“露出した尿道口”に“奇形ヤプ−”は、まるで愛くるしいものにキスをするように、“そのものに唇を当て”ながら、“ドリスの小水を物の見事に呑み干し”て行く。
間もなく事が済むと、見る間に“奇形ヤプ−”は、部屋の隅っこの方へ戻って行った。
クララが正味感じるに、“ヘラクレスとグリフォンの死闘対決”を観ているより、“奇形ヤプ−の行動”を凝視しているほうが、ずっと面白かった。
……あの“奇形ヤプ−”は、どうやら、私達“白人の糞尿を食べている”らしい。
間もなくして、クララは“尿意”を感じたので、黙って“奇形ヤプ−”を見つめていると、やはり思った通りである……。
“奇形ヤプ−”は、クララが黙っていても、ちょこちょことクララの側に駆け寄って来た。
クララも、ドリスの真似をしてその場を立ち上がると、一度“口笛を吹いて”みた。
すると、その“奇形ヤプ−”は、案の定クララの開かれた“股間の谷間にキス”をしてくれ、ごぶりごぶりと、“クララの小便を飲み干して”くれたのだった。
“イース人”には“矮人ヤプ−”に、“激励の接吻”の変わりに“唾液”を与える。習慣がある。
今回の“矮人試合”は、客人“クララのため”の“試合”である。
ドリスは、クララに“矮人ヘラクレス”に“サリバ”を与えるように頼んだ。
クララはドリスの頼みを受け、
クララはみずからの指先に唾液をつけ、それを“愛の唾液”とし、“ヘラクレス”の前に指先を差し出すと、“ヘラクレス”は、クララの“唾液”をむさぼるようにしてすすると、そのまま“幸福絶頂の内”に息絶えるのだった……。
原文・2001年2月3日。絵・文の写し・2003年1月21日製作。
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