“家畜人ヤプー・リリスの帝国編”ACT1・3 第5話、第6話

ACT1・3

★Το κατα ΡΙΝ Ευαγγελιον.
(ト カタ リン エウアンゲリオン・麟一朗の福音書)★

 
地球西暦3970年……。
(ヤプー暦紀元1748年……。)10月14日。



「これ余の飼育家畜なり!!! 何人も意義なきや?!?」

 鈴(すず)の音(ね)が鳴るような、若い女の声が、大聖堂の中一面に広がった。
 その声の主は、正しくリニチロの恋人。“クララ・フォン・コトウィック”である。

 そして、一発!! リニチロの背に、強烈なる痛みをともなうムチが振るわれた。

“バシーン!!!”
 その音は、高々と大聖堂一円中に響き渡った。

 全裸のまま、うつ伏せにされ、リニチロの身体は床にぺったりと拘束されている。
 首には、床に取り付けられた首枷がはめられ、顎と胸板が床に張り付いたようになっている。
 両手首もまた、床に取り付けられた枷によって拘束され、つるりとしたリニチロの裸の背中が、おもむろに打って下さいとばかりにむき出していた。

 背中に打たれた、一発のムチの痛みは凄かった。全身がよじれ、大声を上げて叫び出したい程である。
 所が、リニチロの口元には、“口唇締金具(リップファスナー・唇を閉じたままにしておく鍵付きの拘束具である、鍵はクララの指の指紋であり、クララのみに使用可能仕様となっている)”が取り付けられ、決して声を出すことが出来なかった。

 リニチロの背中一面斜め一文字に、真っ赤に腫れ上がった、ムチの痕(あと)が一本残った。


 そこにまた、クララの鮮明な声が響きわたった。
「これ余の所有物なり!!! 汝ら余の証人たりや?!?」

 そしてまた一発。
 リニチロの背中を打つ“バシーン!!!”という音が、大聖堂一面にこだました。
 すると同時に、リニチロの両目からは、おびただしい程の涙がこぼれ出た。

 リニチロは思った。
『“い。痛い!!!”どうして僕はこんな目にあわされるのだろう?! そうなんだ!! やっぱりそうなんだ!!! 僕はクララに飛んでもない酷い事をしたんだ!!! だから僕は今、裁かれているんだ!!!
 クララ!!! クララ!!! ご免よ、クララ……!!!』

 リニチロは、リニチロの前にムチを持ち、今正にすっくと立っている、クララのいでたち姿をまんじりと見つめた。

 ムチを振るい上げるクララの表情は厳しかった。
 リニチロには、そのクララの表情がまぎれも無く怒っているように見えた。
 しかし今“ヤプ−畜大聖堂”において“ヤプ−畜・個人所有権宣言儀式”をみずから行う、恋人クララの姿は正に、至上の天人たる美があった。

 頭に“後光(ヘイロパラソル・実は臭い匂いを避けるためのイースの機械)”を頂き、それは実に美しく輝いて、クララを女神様のような姿に見せていた。

 クララは乗馬用の純白のブーツに、イース帝国の貴族たる者の正装、乗馬服をまとい、凛々しきい出立ちであった。

 クララの身の回りには、現在、“ヤプ−畜管理官”なる職業の者も入れて、5人のイース貴族達が立ち会っていたが、皆一応に“後光”が頭上で輝いていた。





 それは昨日の晩の事だった。

 リニチロは、“ヤップ・ホールド(原畜舎)”と呼ばれる施設の予備艦へ留置されていた。
 つまりここは、主人の言う事を聞かない“家畜人”を、隔離しておくための施設である。

 リニチロは、そのなかの個室……、鉄格子に囲まれた檻(おり)の中で、全裸のまま、床に取り付けられた首枷をはめられ、うつ伏せに正座をさせられていた。

 そして今、リニチロの眼の前、唇のすぐそばには、和製丼茶碗(わせいどんぶりじゃわん)に入れられた半練り状の“チョコレート色”の、何か良い香りのする食品らしき物(ぶつ)が、ぽんと置かれている。




 ……舌を延ばせば、しっかりその“チョコレート物(ぶつ)”に舌先が触れる。

 リニチロは、何ゆえにかその物(ぶつ)に興味がわき、ぺろりとなめてみた。
 ……とても美味しい。
 それはもう、あの“バレンタインデー”に“恋人からもらう”あの“男”の喜びを彷佛させる、あの味わいそのものなのである。

 色と言い、舌の温かみの中でとろけるあの芳醇な触感と言い、味はチョコレートの物とは全く違った味わいだったが、ほんのりとした甘味が感じ入る、しかもこの物、丼茶碗にどろりと溶かし込んで、固まったこの状態がなぜかとても嬉しい……。

 リニチロには、その食品の正体が何なのか、全く判らなかったが、美味しかったので無心にその丼茶碗の中の物をむさぼりなめた。


 するとそこに、ポーリ−ンの愛妹。ドリスがふらりと現れた。

 ドリスは“ヤップ・ホールド”の出入り口にそそと立つ、独りのグラウコス(異星人奴隷)の男にたずねた。
「今日、昼間逢った“クララ伯爵”の連れていた“ロー・ヤプ−”が、ここにいるらしいじゃん。ねえ、どこに入っているの?!」

 グラウコスは答えた。
「予備檻でございます。」

“グラウコス”とは、学名“グラウコス・ユニコーン・ヒューマノイド(一本角を持った、緑色の人類との意)”と呼ばれる“イース貴族”御用達のスレイブ(奴隷)である。

 彼等は緑の体毛を持つ、“シリウス星系”の異星人で、おとなしい性質を持つ“原星民”である。
 そして、彼等にもイース人と同じく男女別性があり、その形体は男と女では違っていた。

 女は、全身蒼白なる皮膚に、一本の角、ロバのような長い両耳と、緑の髪をした地球の白人女性そっくりな姿をしたヒューマノイドであるが。
 男は、全身に緑の体毛を生やし、やはり角を持ち一本角である。

 男は女より遥かに身体は大きく、筋骨はよく発達し強靱で、ヒューマノイドタイプ、2足歩行であるが、女とは違って、頭部は丁度地球の“山羊頭”そのものであった。しかし、彼等は器用ながらイースの国語たる、英語が流暢に話せた。

 ちなみに、女は衣服を着るが、男は全裸姿に装飾品を身につける習慣があった。

 ドリスと会話するこのスレイブ、個体名を“イオニウス5”といった。

 イオニウス5は、皇女子ドリスに、うやうやしく言った。
「今丁度、畜籍局の“コラン博士”がお見えになって、その“ロー・ヤプ−(まだ飼いならされていないヤプ−や、人工的な変型加工がなされていないナマのヤプ−)”の“ドメス・テスト(家畜適性検査)”をなさっております。」

ドリス「へえー、“ドメス・テスト”?! 今日来たばかりのヤプ−に、もうドメス・テストを始めているの?! 随分周到ねえ。」

イオニウス5「まだ検査途中ですが、あれはなかなか優秀な成績だそうですよ。」



 ドリスは、クララにリニチロと呼ばれているヤプ−の入っている“予備檻”のそばに行くと、リニチロをまんじりと観て言った。

「結構。いいなめっぷりじゃない!!」

 リニチロは、丼茶碗の中身も知らず、ひたすら、その中のチョコレートようの食品をなめ続けていた。


 ちなみに、この“チョコレートよう”の“食品”とは何か?!
 これはイース人達が、家畜人を馴すために用いる一種の“家畜人用おやつ”のようなもので、“赤クリーム”と呼ばれている物である。

 これの正体は、
“女性”の“月経時”にワギナから流れ出る、あの“経血”である。
 これにゼラチンや保存剤をまぜて練り固め、家畜人に使用している。

 ちなみに“赤クリーム”は、大抵は“オスヤプ−(男の家畜人)”に使われ、それに対して“メスヤプ−(女の家畜人)”には、
“白クリーム”と呼ばれる“男の精液”を固めた物が与えられる。



 間もなくしてリニチロは、ドリスの姿を見るや否や、今にも泣き出しそうな表情をしながら、ドリスに大声を挙げて訴えた。
「ドリス・ジャンセン嬢っ!!! お、お願いがありますっ!!!」

 ドリスは一瞬、“ぎょっ!!!”として固まった。リニチロが流暢な英語で話しかけて来たのである。
 普通。イース世界の“日本人”。つまり“ヤプ−”は、日本語しか話せないものなのである。
 それも大抵は、単純な日本語単語を並べる程度のものである……。

 ところが、ここにいる“ヤプ−”は、何としたことか、“英語”を!!! それもなんと器用に、美しい撥音で、しゃべるものであろうか……?!?

 ドリスは“はっ!!!”としたと同時に肝をむいた。
 そして、肝をむいたと同時に、ドリスは、リニチロの顔を真時に見つめた。




 リニチロは、まだ、たんたんと英語会話を続けている。

「ぼ、僕はなぜ、どうしてこんな目にあわされるのですかっ?!? 僕が、一体何をしたというのですかっ?!? これは、一体何の“罪”なんだっ!!!」

 ドリスが答えた。
「“罪”ですって?!? ヤプ−には“罪”なんてものは存在しないのよ?! あんた、何を言っているの?!? あなたは、何の罪も犯してはいないわよ。」

 リニチロは、ドリスに食い下がった。
「じゃ……。なぜ、“僕”はこんな所に入れられているんだ?!? これが“罪”による“罰”でなくて、一体何だと言うのだ?!!」

ドリス「“ヤプ−”さん。あなたはねえ、“凶暴”なのよ。だってここに入れられる前に、あなたは“クララ伯爵”に“乱暴”をしたって言うじゃないの。あなたを、ちゃんとした“家畜人”として“矯正”をしなくちゃね。まだ生かされているだけでも運がいいのよ、あなたは……。」

リニチロ「“家畜人”?!? 家畜ですか?! 僕は……?!?」

ドリス「ここでは、“イース”ではね、“日本人”は全て“ヤプ−”と呼ばれる“家畜”なのよ。

 するとリニチロは、ドリスの言葉に突然憤慨して言い返した。
「僕は“家畜”じゃないです!!! 立派な“人間”です!!! 見て下さいっ!!! 僕には、立派に“知性”も“才能”もあります!!! そして“人格”もあるのですっ!!!」

 するとドリスは、せせら笑うようにしてリニチロの眼を見つめると答えた。
「“イース帝国”へようこそ。“家畜人・ヤプ−さま”……。」

 ドリスの、リニチロを見つめる瞳は、正に“ぞっ!!”とする程冷ややかだった。


 瞬時にして、背中に恐怖の寒気らしきものを感じたリニチロは、間もなくドリスに対して、大声を挙げて言い放った。
「な、何を言う!!! 僕には“クララ”が付いているんだ!!! 彼女なら、解ってくれる!!! 僕は“家畜”なんかじゃ無いっ!!! 彼女は“淑女”なんだ!!! お前等(ら)“イース人”と同じものか!!! きっと、僕を助け出してくれる!!! ドリス・シャンセン!!! お前はただの“露出狂”じゃないかっ!!!」

 檻の中で、何をもがこうと、叫ぼうと、ただの“家畜の遠吠”である。


 皇女子、ドリス・ジャンセンは、大笑いをしながらその場を去って行った。

 ちなみに、現状のドリスは、リニチロの前で、ヤプ−の全身の皮を剥いで作った、天然色の全身にぴったりとジャストフィットする柔らかい“全身型ヤプ−・スーツ”を着用していた。
  それと共に、ヤプ−の皮を剥いでなめしてしつらえた、丈夫なロングブーツも履いていた。

 そんなことも何も知らない、過去の時代から連れ来られた“日本人”“ロー・ヤプ−”リニチロは、“ドリスの着用スーツ”をそのまま見たなりに、ドリスが
“すっ裸”であると認識してしまっていたのである。


 ドリスは、その後。ヤップ・ホールドの前に、まんじりと待ち座っている、鞍付き“巨人・アマディオ”に“肩車”をして乗せてもらうと、夕闇迫る夕焼け空の中へ溶け込むようにして、ここから約7キロメートル程離れたジャンセン家旧邸宅へと、アマディオの背にムチ打ちつ疾走させ、帰って行った。







 それはリニチロが、ヤップ・ホールドの予備檻の中に、棄おり込まれる数時間前の事である……。


“宇宙艇・グレイシア”に、クララと共に乗り込まされ、リニチロ自身は、ずっとグレイシアの中に設えた、いわば何か狭い檻のような場所に、ずっと独りで棄おり込まれたままだった。

 その後。リニチロは、宇宙艇らしい物が数台並ぶ、非常に広い場所に下ろされ、かつて見たこともないような建物の中へ運ばれて行かれ、緑色の異星人(グラウコス)達の中で、体中をいじくられたあげくに、
 全裸のまま、クララの眼の前に突き出された。



 グレイシアに乗せられて、クララと別れてから、再びクララと再開する事。所要時間、約4時間……。

 その間中、リニチロは、ただひたすら寂しさと恐さとの中で、愛する我が恋人“クララ・フォン・コトウィック(イース読み。ドイツ語読みではヴィツッ。実はクララは20世紀生まれの地球人、ドイツ人である)”の事だけを想い、孤独の気持ちと戦っていた。

 クララが、一瞬嬉しそうな表情を見せると。
 間もなく、その表情に曇りが見えた。

 クララの恋人リニチロは、全裸のまま、後ろ手に手錠をかけられ、背の高い男のグラウコス達3人に、身の回りを物々しく囲まれながら、再びクララの前に現れたのである。

 クララは、一瞬リニチロに声を掛けようとして、息を殺し、ためらいを見せた。

 すると間もなく、
 クララの友人たる“ポーリーン・ジャンセン侯爵”が、クララのそばへ言い寄った。



「クララ、御免なさいね。随分待たせちゃって。……解毒してやった瞬間、酷く暴れ出しちゃってね……。仕方がないから、拘束させてもらったのよ。」

 リニチロの首には金の首輪が掛けられていて、2メートルばかりの長さの鎖が付いていた。
 鎖の先には主人が持つのに丁度良い形に、しっかり取っ手が付いている。

 ポーリーンが、グラウコスの独りから、鎖の取っ手を受け取ると、
 それをクララへ、リニチロの手錠の鍵と共に手渡しながら言った。
「とにかく、お返しするわね。」

 クララがポーリーンから、鎖の取っ手を受け取ると同時に。
 リニチロが必死になって、クララに訴えた。

「こいつら、酷い事をするんだよ!!! クララ。聞いてくれ!!! 僕は、暴れたりなんかはしていないよ!!! それにこいつらは、僕に服は着せてくれないし!!!“着せてくれ”と言うと、“痛い服”を着せられるし!!! 身体は炙(あぶ)られるし!!! 身体の中に変な生き物を飲み込ませるし!!! 酷い!!! 酷い目に会わされたんだよ!!!」

 クララは、ポーリーンに。
「マダム・ポーリーン。確かに“リニチロ”は返して頂きましたわ!! 私と“リニチロ”を2人きりにしていただけないかしら!?」と言い。

 間もなくポーリーンがクララに、こっくりうなづくと、
 クララは、リニチロの鎖の取っ手を引きながら、今居るジャンセン家邸宅の中、クララへの自室として設えられた客用個室の中へ、リニチロを連れて戻った。



 客室の中程には、ベッドが一つ置かれてあった。



 クララは自室の中に、完全に2人きりになった事を確かめると、リニチロの後ろ手に拘束されていた手錠を、鍵で、はずしてやった。

 すると間もなく部屋の中に、どこからともなく、優しくも嬉しい快い気分になるような、柔らかな音楽が流れ出して来た。クララはベッドに座ると、リニチロに言った。

「良く聞いてリニチロ。ここは、私達が住まっているいような“世界”じゃないの。“イース”と呼ばれる“未来社会”なの。だから“彼等”には逆らわないで!! 私が貴男を、“1969年に戻してあげる”わ。だから、今はじっと耐えて頂戴!!」

 間もなくリニチロが、クララの座るベットのとなりに座り込んで、
「何か、着るものはもらえないだろうか……?!」と言うと、

 クララは、据え付けのドレッサーの中を開けて、何かリニチロの着れそうなものはないかと、探し始めた。
 すると、間もなくしてリニチロは、「“ぎゃーっ!!!”」と奇声を上げて、ベットから飛び上がった。 と、途端に床に転げ込んだ。

 クララが心配そうにリニチロのそばに駆け寄ると、リニチロはいかにも情けなそうに、

「あいつら、僕の身体に何かしたんだ!!! あいつらは、僕の身体を“鉄の棺桶”のようなものの中に入れると、僕の身体を熱(あつ)い熱(ねつ)で炙(あぶ)ったんだ。それから僕は、布を身体に付けるたびごとに、必ず身体が焼けるように痛くなる。……ああ!!! 僕の身体は変になってしまった!!! 僕はもう破滅だ!!! もう。僕は元の身体には戻れやしないんだ!!!」と言い。

 クララが「そんな事無いわ。ほら、この服着てみて!?」と、リニチロに一着の着物風ガウンを差し出して見せた。

 リニチロは一応。クララの持ち出す、布を羽織ってみたが、数秒も経たないうちに、またリニチロは、鋭い皮膚の痛みに、奇声を上げた。

 リニチロはガウンを脱ぎ捨て棄おり出し、やけくそになって、床に座り込んだ。

 クララも、間もなくベットの上に座り込んだ。

 再びリニチロは、クララに言った。
「僕はもう、お終いだ……。もう、服すら着られない身体になってしまった……。このままじゃ僕。1969年に戻っても、まともに人間として暮らす事なんて出来やしない……。どうしよう!!!……それに僕のお腹の中には、大きな虫が住まわされているんだ……。ああ……。僕はこれからどうやって生きて行けばいいんだ?!?」

 リニチロは、いかにも情け無さそうに頭を抱え込み、泣きそうな声を上げている。

クララ「何なの?! その、大きな虫って?!?」

リニチロ「解らない……。だけど、やつらにこれを身体の中に入れられてから、僕の身体は妙に暖まるんだ。」
クララ「リニチロ……御免……。だけど、私の方はもう……、“元の時代”へは戻りたくはない……。」

リニチロ「じゃあクララは、僕を“独り”で、それもこんな“身体”のまま、“元の時代”へ“戻そう”と考えている訳?!?」

クララ「もう“嫌”なのよ、あんな“時代”は!!!」

 すると、リニチロは酷く憤慨して、クララに言い返した。
「酷いじゃないかっ!!! クララっ!!! それって酷いんじゃ無いかっ!!!」

クララ「お願い!!! リニチロ。解って頂戴!!!」

 間もなく、リニチロは酷い剣幕で怒りだすと、その場を立ち上がり、
 絶望の泣き声にも似た大声を発しながら、クララを怒鳴りつけた。

「“心中だ!!! クララ!!! 僕も死ぬから!!!”」

 リニチロは、即座にクララの首根っこをひっつかむと、その場で締め上げるのだった。




原文・2001年2月1日。絵・文の写し・2002年10月10日製作。
次回ACT1・4。第7話「神々の宴」。第8話「神々の宴2」へ続く……。



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