☆厠。トイレ。おまる。☆

●東洋の便器いろいろ●

★夜壷(大便用)。★
東洋のどこかのもの。……大便器というよりも、おまるに近い。



★おかわ(小・大便用)。★
東洋のどこかのもの。……おもむろなるおまるである。
東洋世界では日本を始め、中国にも、おまるの文化は広く分布する。
これはたぶん、『日本製でわないか……?』と、魔綺は思う。



★馬桶。マートン(小用)。★
どこか、なつかしーい感じがするものが“おまる”だと思う。
“マートン”とよばれる小便器は、
おもに陶器製で、香港でよく目にされることが多いぶつである。

『コレ。どこの便器かなあ??』知りたい魔綺である。


●中近東の便器いろいろ●

★トルコ便器★
男女兼用、しゃがんでする。
製品は多くの場合、日本のTOTOであることが多いそうな……。



★メソポタミアの便器★
大変丁重に作られた石造りの便器。男女兼用。
お尻の孔を、石に開けられている孔に当てて使用する。座り用。
ちなみに、これは歴史あるぶつである。昔の遺跡から土出した。


●日本の便器いろいろ●

★徳川家康の便所★
左の図は・屋敷の中に作られた便所。床は、畳である。
畳は掃除がしにくい。そそをしたとき、どうするのだろう……。

将軍さまの畳みである。
きっと便器奴隷たちが、すみやかに馳せ参じ、床を敷き直したことであろう……。



★水戸光圀公の便所★
“便所風おまる”である。左が畳の上、右は便所の中。

便器の孔の中は、杉の葉で埋め尽くされており、
常時便所の下には“便器奴隷”が待機状態にあり、

光國が、ことのおり垂らした黄金とご聖水を、
すみやかに掃除をする使用となっている。



★平安時代のおまる★
平安時代の宮中(平安京)には、厠(便所)が無かった。
これは、おもに貴族が使っていたとされる、木製“おまる”。

ちなみに昔は、“げす”と呼ばれる“便器奴隷”が、大勢いて、
そそとしてしておとなしく、めだたないように、
絶えず“まろの便意”を、じっと観察をしていたようであった……。

ちなみに、引き出し付きであるところが掃除しやすく、嬉しい。
“まろ”が“下痢”をした時は、さぞかし大変であったことだろう……。


●西洋の便器いろいろ●
前書き・西洋の便所には、野外のものや室内のもの。
便所の個室あれば、大部屋のもの。しっかりおまるまでも存在する。

本書では、とくにそれらのものは紹介しないで、近代に使われた芸術的なる、座って使用する。美便器の数々を紹介しようと思う。


★おすわりトイレ★


★ドルフィン★
 近代の頃。ブルジョアの間で大ブレイクした。といわれる最新便器。陶器製。
 大小問わず、老若男女問わず使える。座って用ほ足す便器である。


★もんもん便器★
 近代の頃にブレイクした、さまざまなる座りトイレのうちの1つである。
 東洋の青絵を思わせる、これもブルジョアの便器である。

 故・沼正三「家畜人ヤプー」に登場する“肉便器(セッチン)”の中には、こういった全身に、もんもん模様をいれた個体もよく登場する。

 昔の便器というものは……。
 絵が外だけではなく、中にも描かれているところが、実に嬉しい。



★菊の花の便器★
 嬉しいなああ〜。中も外も、“クリサンセマム(菊)”の模様である。
 それも、東洋を代表する“藍”の手書きである。

 実に凛としていて。高貴で、気品があるっ!!!!!



★きっちゅ便器★
 水洗トイレである。……どこかこうデザインが、SF的である。
 アンドロイドや、異星人が、おもむろに好んで用を足しそうな感じがする。



★蓋付きおまる★
 いかにも椅子……。どっこい便器。蛇口把っ手風、蓋つかみ付き。

 ここまでくるまでに、
『どうして便座タイプには蓋が無かったのだろうか??』と、素朴な疑問さえ浮かんでくる。



★びで★
 水で満たしてあり。用を足した後、ここで陰部を洗う。

 かつてベルサイユ宮殿に住まわれていた・ポンパドール婦人は。
 貴族の客人の前であっても、平気で自分のおしりをむき出して、“便器奴隷”に、自分の陰部をわざとらしく洗わせていた。のだそうた。

 ……つまり。“びで”の使用は、
 やんごとなき“貴族のたしなみ”であった。ということなのだろう。


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